島国大和のド畜生
■次世代くん ■プログラム ■アンテナ ■LINKS ■過去ログ倉庫---
リーダーのあり方
 福田辞任を見て思ったことをつらつらと。(長いよ)
 
 彼は、4月頃から辞めたいと漏らしていたという。
 日本という巨大な群れの頂点でありながら、その実、調整役を余儀なくされ、調整を尽くせば支持率が下がり、意見が通らなくなって、さらに調整せねばならぬ意見が出てくるという悪循環の中でほとほと嫌になったのではないか。(テロ特に公明党が反対だったので余計に)
 党内、連立内、国内、国外、調整対象は山のようにある。
 もともと短期政権予定だったろうし、後始末内閣の色合いが強かったにせよだ。
 で、ここからは福田は関係無い話。


 ボス猿は、群れの権力を全て持つ。
 下位のオスは全て、常にボスの機嫌を伺う。
 妊娠可能なメスはすべてボスのもの。

 サルに限らず、ほとんどの動物の群れのボスとはそういうもの。

 人間社会のボスはなぜそうならないんでしょーね。

 「腕力で人に言うことを聞かせる事を良しとしない社会」のボスは納得(多数決や意見の調整)によって選ばれる。

 ボスは周りの意見で決まる。この時点で、調整役しかボスになれない。
 ボスは調整役しか出来ない。

 これが人間社会のボスのジレンマじゃないかと。
 

 ある宗教の聖職者の最高地位の選挙は苛烈を極めるという。

 自ら立候補するような者は、上昇志向が強すぎて聖職者に向かないとされる。
 誰かから推薦され、誰もに納得されねば最高位につくことは出来ない。

 しかも、選挙活動がバレると、それは聖職者に向かないとされる。
 野心を隠した上で聖職者然として振る舞い、過半数以上の信任を選挙活動せずに得なければいけない。
 これはなんというか、高度に暴力を禁じた社会の最終系に近いのではないか。
 空気読みまくり。

 スーパー エア リーディング バトル。


 そんなわけで昨今、何かと話題のコミュニケーション能力は、暴力を去勢された社会において、どうしても必要になってくる重要な能力なのだろうと思う。
 暴力が支配する世界では、コミュニケーションよりも、まず死なない強さが重要。
 でも平和な世界ではコミュニケーションが重要。

 平和な世界のリーダーは、群れの最大多数のことを考えてふるまう。(リーダー下ろされちゃうから)

 平和な世界のリーダーは、外敵よりも、群れ内部の敵に注意する。

 平和な世界のリーダーは、気苦労ばかりで、いいこと少ない。

 だから、参謀が実質ボスであるとか、ボスの役割を複数でわけるとか、ボスはお飾りで黒幕がいるとか。そういうのが出てくる。
 元首相のほうが首相より気楽だし尊敬のされ方は変わらないからオトクなんて話もある。


 しかし。

 ウザい。

 なんだこのウザさは。

 求められるリーダー像というのが「集団に利益をくれる人」から「俺に利益をくれる人」になってしまったから…じゃないかと推測する。


 そもそも、群れというのは、固体の生存率を上げるが、目的はそれだけではなく、その結果としての群れ自体の繁栄が重要なはず。
 ダチョウの群れなんかはまさにそう。(子供はすべてボスが守る)

 アリなどの昆虫のコロニーには、生殖行為の不可能な固体が存在する。(働きアリ、働きハチなど)彼/彼女らは、生殖行為可能な固体を守るために存在する。

 サルの群れもイルカの群れも、子孫の繁栄につながるべく構成される。
(ただしコイツらは、自分の子孫、という願望が強く、群れの自分の子孫でない子供を殺したりする。だがそれも、強い遺伝子を残す、という意味では理にかなう)

 本来人間の群れもそうであったと思うんだけど。
 群である成果として固体の生存率がグンと上がったために、群れの維持はほっておいてもある程度なされちゃうから、群れよりも固体、「自分」を大事にする志向がつよくなっているんじゃないかと思う。

 本来なら死んでるような固体も生き残っちゃうし。


 で。人間社会でのリーダーに必要なものは何なんだろう。というお話。

 「群れを守る力」と「調整役としての能力」。

 この両方かな。

 群れを守れなきゃ、リーダーの意味は無いし、調整役ができなきゃリーダーであることを維持できない。

 多分同時にやるのは難しい、もうリーダーも役割分担の時代じゃないか。
 役割分担を意識しておけば、リーダーの重責から多少は身を守れるんじゃないかしらん。


 大体リーダーの役割なんて組織によって違ってくる。
 プーチンみたいにトラ殺しの演出をつけて、内外にアピールするのも居れば、表に出ないで調整一筋なのが必要なのも居る。
 発展途上の群れは、攻撃的な拡大戦略が必要だし、ほぼMAXになった群れは守りが重要。
 基本はいろんなの複合型だ。

(日本は、本来拡大戦略をとるべき規模なのに、守りに入ってるのがアレだけど。これは余談)
(解りやすい余談としては。福田は空気読みすぎだよ。もうちょっと好きにやればよかった。)




 ちなみに、ある種の肉食獣(例:ハイエナ)のリーダーは世襲制でしかも女系だそうだ。
 ボスだからと言って身体能力が高いわけでもなければ、何かに秀でるわけでもない。
 これなんか、どういう経緯でこういう風習になったのかさっぱりわからない。詳しい人いたら教えて欲しい。

 なんか、ある種の解決の糸口になりそう。


 たとえばだけど。
 リーダーというのはリーダー的役割をする職業であってエライ訳じゃない。という扱い。
 職分の一つとして考えるとか。

 軍隊にたとえると。優秀な歩兵(ライフル1つで敵を殺しまくる)と、優秀なバックアップ(歩兵にタマを届ける)がいれば、よっぽどドジ踏まない限り(攻めと撤退のキワを間違えなければ)司令官は飾りでいい。
 この場合スコアを稼いでるのは、歩兵なんだけど、バックアップなしではこのスコアは稼げないし、司令官なしでは、補給や撤退の算段が付かない。
 各パートがそれぞれの持ち味を生かせば回転する。
 逆に言えば、司令官だけの集団なんかは役に立たない。


 自分の中でおぼろげな回答にたどり着けたので良しとする。
 考えを纏めるためにエントリを書くことが多いけど、自分の役に立つのはマレだ。


追記:
 ちなみに猿の群れにはボスは無いという話もあって。
 でも、優位雄からα、β、γ、と順位づけがあって、αが生殖の優先権を持ち、外敵との戦闘では重視されるって話なので、例としては問題ないと思い今回普通に例に出しました。

 何をもってボス、何をもってしてボスでないとするかは、こちら勉強不足です。

2008/09/06(土) 05:00:00| 固定リンク|仕事| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
ワークエリア
スポンサーリンク
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.