島国大和のド畜生
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漫画家と編集者と
 小学館の原稿紛失に関して色々書いたのだけれど。
 基本的に、今ある情報だけでは、作家の肩を持ちたくなる。
 多分、これだけ揉めてるので、作家側も相当にエキセントリックな人であるという可能性も高く(アシスタントの頭を机にぶつけてるし)情報が出揃わないと正しい判断は難しいと思う。

 んだけど、それでも原稿紛失して、交渉で決裂というのは、ハタからみて、あきらかに駄目な対応に見える。

 ぶっちゃけ、私も(ゲーム屋という)仕事柄、先生と呼ばれる人を相手にすることもママ有り、コイツを殺して俺も死ぬ!ってレベルでムカツク人もタマにはいますよ。(運が良いほうなので、あんまり酷い先生には当たったこと無いけど)

 そんでもね、その先生のネームバリューやスキルによって利益を得ようとしているのだから、多少のことは我慢すべきじゃないかと。

 同じ事は、企画屋にしろプログラマにしろ、現場作業する人間全てに対して言えて、なだめてスカしてご機嫌とって、結果的にいいものが出来ればそれがベスト。その売り上げにぶら下がって食ってるんだから。モメても仕方が無い。そういう理屈で仕事をしてる人は多いですよ。それもクライアント、金を払う側が。だってヘソ曲げられたら終りだもん。

 でも、これはクールに、金銭勘定の話。
 要するに「金の卵を産むウチに、ケンカ別れしてしまったのでは損」「卵を産めなくなったらケンカ別れして構わない」っていう。
 実際、増長しちゃって、その後使いモンにならなくなるかもしれぬけど、そこは本人次第。
 売り手と買い手はお金を挟んでシビアな関係でいいわけで。お金を払う方が偉いなんてのは無い。物々交換の片方がお金ってだけ。
 売らないって選択肢は常にある。その所為で野垂れ死んでも。


 なので今回の件は、まだこの作家で稼げる、と思うなら、もっと下手に出るべきだったと思うんだ。
 紛失原稿料の慰謝料だって、ポーンと払えたと思うんですね。グウの音も出ない額。
 んで、もしもう稼げないと思っても、編集部の名誉を傷つけない為なら払っちゃえばよかったんですよ。ガーンと高額。いったいガッシュでどんだけ儲けたんだって事だから。

 漫画家っていわゆる憧れ産業だから、どんなに酷い仕打ちをしても、漫画家になりたいって人は後を絶たないから、その辺どうしても編集者サイドが強いってのはわかる。

 でもね、他に代わりがいるなら、代わりを使え。本人使うなら尊重しろ。ってのは、そんなに間違った話じゃないと思うので。

 ちなみに、わりと困るタイプの先生と仕事したり、また自分が作家側として扱われて仕事したりして思ったんだけど、一人の力で物を作ってるとどうしても独り善がりのものが出来てしまう。説明が足りなかったり、思い入れありすぎて冗長だったり。ぶっちゃけ本人が思ってるよりつまらないものが出来やすい。
 編集者って、最初の読者として本当に重要だ。

 んでも、編集者の意見が絶対正しいわけでもない。
 作家はリスクを個人で背負うけど、編集者のリスクは見えにくいしね。少なくとも人生はかかってない。作家は野垂れ死にする。

 こういう思いは皆抱えてると思う。知り合いの先生仕事してる人にもよく聞く。自分みたいに雇われ企画屋が染み付いてて「へい。どんな感じにしましょうかね?」から入るような男でも、時々そういう思いがよぎるぐらいなんだから、ホンモノの作家ならそりゃ色々な思いがあるだろう。



 うーむ。とりとめなくダラダラ書いてみたけども。
 自分は作家じゃなくて企画屋なので、イマイチ思い入れしているところが違うんじゃないかこれ。
 ともあれ、経過を見守ろう。
 ウソかまことか、焼きたてジャパンの作者、橋口たかしがサンデー編集部擁護側だという。これもこの先見守らねばと思う。

2008/06/07(土) 23:27:12| 固定リンク|日記| トラックバック:1 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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