不倒城さんところのエントリを読んで思ったこと。
短距離走漫画家というよりは、終わらせ方がヘタなんじゃないかとも思っているけれど。
思うに、浦沢直樹は「面白そうな序盤を描くこと」に関しては天才的な才能をもっていると思う。もう少し限定的に書くと、「設定の生かし方」及び「伏線の散りばめとストーリーとの絡ませ方」が非常に上手いんではないか、ということになる。全くそのように思う。
(中略)
それに対して、伏線の展開・収束に関しては若干バランス的に劣るから、結果として終盤のパワーが序盤に比して落ちるのではないか、と私は思ったりするのだ。
短距離走漫画家というよりは、終わらせ方がヘタなんじゃないかとも思っているけれど。
この後本文は以下のように続く。
で、それと比較してみたくなるのがジャンプ系の漫画家だ。例えばドラゴンボールや幽白に関してよく言われることだが、「序盤とそれ以降の展開が全く違う漫画」をどう位置づけるべきなのかに関して、私は首傾する。
ちなみに、批判とか意見でなくて、単純に思った事なのだけれども、人気のある連載漫画家は概ねこの気質が強いのでは無いだろうか。
端的に言うと
「つかみ、引っ張りは上手いが、終わらせるのはヘタ」
毎週人気投票に晒されているのだから、つかみと引っ張りが上手くなくては漫画家は生き残れない。
逆にいえば、人気のある連載漫画家は全て、話の初め、引っ張りは上手いという事になったりするんでは。
ドラゴンボールを例にあげるまでも無く、人気がある限り続くのが漫画なので、漫画が終わる時というのは、そうそう綺麗に終われない。
少年漫画が、開始時と後半で全く別の話になったりするのは(ギャグから連続バトルものとか)この過激な競争を勝ち抜くためにあみ出された手段の一つだろう。
そんな風に、毎度毎度人気の上下に晒されて続いた連載が終わる時というのは、やはり人気が落ちた時なので、「終わらせ方が上手い」というのはそうは無いんじゃないか。
まとめると、
・上手い漫画家程、連載は長期化するので、「物語を終わらせる」場数を踏んでいない。
・漫画が終わる時は、作者が飽きたか、疲れたか、人気がなくなったかなので、つまらなくなりがち。
そんなわけで、漫画はちゃんとした「オチ」を期待しにくいメディアだと思っている。
個人的にこの辺が上手いなーと思うのは、浦沢、荒木あたり。
浦沢直樹は次に新しいの書き出せば絶対売れるだろうから、一応、物語を終わらせる事が出来るし、荒木飛呂彦は「第n部完」と部構成で物語の大きな完結を用意し、エピソード単位の小さな完結(to be continue)も用意している。
やはり、物語というのは始まった以上、終わりに向かって進まないと面白くは無いから。
とはいえ、漫画家だって商売だから、終わらせても次があると思えなければ、安心して終わらせる事が出来まい。
でも終わらせる事が出来るその二人にしても、やはり「話を引っ張ってるなぁ」という印象のエピソードが多く、漫画というメディアの販売形態(1冊は安く、長く続ける事で稼ぐ。累計n万部とか)によって、どうしても純粋に丁度良い長さにはならない。
(これは映画なら2時間ぐらいとか、ドラマなら2クールとか、それぞれメディアによる制約なので、マンガだけのこっちゃ無いけど)
そんな感じで、最近連載漫画というフォーマットで出力されるストーリーにある程度限界を感じていたりする。
そういえば、全く関係ないけど、アイシールドが骨ボキボキしてて笑った。何でもありのエスカレートっぷりは、かつての少年漫画のそれ。いずれはアストロ球団化するんじゃないのか。
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2007/08/25(土) 04:48:07 | 日本のアニメは本当に世界一か?
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