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アニメ DEVILMAN crybaby 感想
 DEVILMAN crybabyはnetflixで独占配信中ノアニメである。

 漫画版デビルマンをベースに咀嚼再解釈再構築されている。
 昭和TVアニメ版デビルマンが、放送されていた時間軸となっている。

 大変面白かった。

 以下ネタバレ全開で記述するため、気にする人は回れ右で。
■あらすじ
 かつての地球を支配していた先住民。デーモン。
 デーモンは他の生物やデーモン同士で合体することで、人間が武器を進化させるように、その身体能力を進化させる。
 かつて、神はデーモンを嫌い殲滅したが、デーモンは精神体として滅びを免れ、いま地上にはびこる人間と合体することで、復活を果たそうとしている。
 主人公、不動明は、友人飛鳥了に導かれ、デーモンと合体し、人間の心を残したままのデーモン。デビルマンとなる。

■感想
 大変面白い。

 デビルマンを現代に再構築するにあたり、絵をポップでグラフィカルにし、デーモンもリアリティを追うような描写ではなく、カリカチュアされたものになっている。
 現代の作画や物語の解像度では、デビルマンの物語をリアルに再現することが難しいと思われる。
 それを、絵的に抽象化することで上手く回避している。

 デビルマンは、漫画家、永井豪が、もっとももっとも神がかっている時に描いた漫画であり、そのドライブ感はハンパなく、各エピソードのインパクトは計り知れない。
 しかしそれは、当時の漫画の当時の解像度だからできたことで、今の漫画の解像度では無理である。

 そもそも、この規模の大きな話、人間と悪魔と神の戦い、しかも中心に居るのは少年少女、なんてものをリアリティを持って描くのは難しい。
 デビルマンにおけるデーモンや、地球規模の壊滅なんてのは、どんなにリアリティを目指して丁寧に描いてもそこにリアリティを出すのは至難であり、なんらかのフィルターが必要なのだが、この作品ではリアリティレベルをごっそりと調整しているのであった。
 そしてテーマ周辺を浮き彫りにしている。

 再咀嚼、解釈、構築されたエピソードは、すべてテーマに向かって奉仕している。
 見事だ。
 わかりあい、わかりあえず、わかりあい、わかりあえず。そして収斂していく。

■気になる
 原作を読み直したい衝動に駆られる。
 いろいろと再構築されており、意図も分かり、そのほとんどが成功していると思うのだが。
 自分的には、飛鳥了の行動原理原則回りを、サラリと流し過ぎているのが気になった。特に序盤。

 最終話付近で、畳み込むように密度を増していくので、そこは意味があると思う。最大の改変であろう箇所の効果を考えるとなおのことだ。
 しかし漫画版の飛鳥了はもっと濃かった。
 連載少年漫画の文法で強烈に物語を牽引していたあの飛鳥了の描写が俺の中でやたら巨大になっている。

 明の善性を信じ、人類のために明をデビルマンにする決意をし、明に託し、明が決意し、ドアを開けたらサバトで盛り上がってる、みたいな、強いベクトルと落差、そして、どんでん返し、みたいな、ジェットコースター的乱高下。
 最初のあの悪魔の記憶を受け継ぐ仮面とサイコジェニーの関係とか。最後の神と悪魔と人間の関係とか。

 これはもちろん、初見ゆえのインパクトブーストの部分も大きい。
 (あと、デビルマンは何度も加筆修正されているので、自分が一体どのバージョンの影響を強く受けているのか自分でもわからぬ)

 ということで、漫画デビルマンをポチるかどうか考えている。
 ちなみに実写版の影響、というかリスペクトも本作にはあるように思う。

■まとめ
 DEVILMAN crybabyは、非常によくできており、原作の丁寧な再解釈と再構築をしているので、オススメである。
 エログロが苦手な人には厳しいが、サイケでポップな感じに中和されている。

 そしてあの頃の永井豪はいったいどんな神様が下りてたのか、デーモンと合体してたのか。

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