島国大和のド畜生
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物語に重要なものとか
 物語はどうあるべきか、どうあれば視聴者読者に納得感を与えられるか。
 スターウォーズEP8を見てモヤモヤしたので、モヤモヤを一般化して文章にしたというもの。
 そういった部分の個人的なメモ。


 物語にはなんらかの『語られる意義』が必要だと思っている。
(テーマと呼ぶ場合がある。ちょっと違うニュアンスも含む)

 SW旧三部作は、SW的世界、物語を映像作品にする。というのがまず最大の意義だったと思う。
 これは1stガンダムにも言える。ロボットが戦争する世界の作品化が最大意義。

 別にジェダイやニュータイプはどうでもいいのだ。物語の訴求力や決着をつけるためのギミックとして、それらは重要だが、それを語ること自体が本来の意義ではあるまい。
(ここはあえての極論を書いておく。あえての極論と断らないとそんなことは無いとか言い出す人がweb上には多い)

 ああいう絵ヅラでああいう話は今まで提供されることが無かった。だからそれを語ることに意義がある。という部分を今回は重要視して話を進めている。

 もちろん、この辺の意義とはテーマと隣接しているのは事実なので。
 戦争は悲惨だと語る物語もいいし、音楽は素晴らしいと語る物語でもいい。
 戦争の悲惨さを伝えるフリして戦場をエキサイティングに再現するでもいい。
 世の中の弱肉強食を告発するでもいいし、爽快に書くでもいい。
 正直であることを良しとする物語のフリをしてスプラッタ的な面白さを物語の核にしている昔話も多い。

 何だっていいのだが、すでに語り尽された事をまた語るなら、なんらかのギミックは必要だ。

 そして、続編というのは、語るものは語った後であり、あとは重箱の隅を解決するぐらいしかないのが普通だ。

 続編映画では何を語るか。何をテーマに作品を作るか。何があれば視聴者は満足できるか。
 続編じゃなくても、よくあるお話に堕しない為には何が必要か。

 今回はその、語り尽されたであろう物語を新たに語る意義をどう用意するか。という話である。

 例えば宇宙戦艦ヤマトなどは、SF艦隊戦+松本キャラが最大の意義なので。2作目以降、一体何をすればいいのか迷走に迷走を重ねる。愛だとか言い出しちゃう。
 よくわからぬ敵が新たに出たり、急に新しい船長が出てきたり、前と同じような戦いをするために、前と同じような状況を整えているのだ。
 もしかしたらそれも語らねばならなかった事かもしれないが、本当にそれでよかったのかは疑問が残る。

 新作ヤマトでは女性クルーの艦内服がエロかったので、それこそが語られるべきものだったのかもしれない。(しらない)

 同じことを何度も語る、細部にこだわって研ぎ澄ましてゆく。というのもある。
 それで成功しているタイトルもあるだろう。リブート系とか。

 ただ『物語はその最初と最後で何かが変わっていなければならない』ものなので。
 世界が救われたり、悪徳刑事が改心したり、アンドロイドが慈悲の心を持ったり、のび太が少し成長したり、艦隊が壊滅したり、といった変化が必要だ。
(それこそ何も変わっていなければ物語る必要はなかったことになる。)

 ここで続編はまたしてもつらくなる。

 ロボコップは1で回復した人間性が2でまた最初からに戻っていたし。
 ガルパンはTV版で解決した問題が映画で蒸し返されたし。
 キックアス2では、わざわざヒットガールがヒットガールをやめるか悩むという、超えさせる為の、超えるのが分かりきった壁が用意されていた。
 ヤマトはさっき言った通り、同じようなタテツケで何度も銀河を旅している。

 それは語る必要のある物語なのか。
 物語としては必要が無いが、ファンが見たい映像があるのか。商業的な理由があるのか。

 トップをねらえでは、全く同じテーマ(約束と時間)を、ひたすらスケールアップしながら何度も描く。続編ではないのだがこれは成功していると思う。
 そのスケールアップすら、ギャグであり面白さの根源となっている。

 映画1作目がホラーで2作目がアクションだったエイリアンのように、語り尽したから違う事やろうってのもある。
 1作目のファンから見ると納得がいかないかもしれないが、2作目は2作目で大ヒットしその面白さから新たなエイリアン像を生んだ。

 さてSWやガンダムの話に戻る。
 SWに関して自分の感想を述べると、新三部作は、SWの物語の前段を映画化したが、特にハッとするオチもヒネりもなかったので、それを語る必要があるのか?と感じた。
 別に行間に滲んでいれば十分だったのではという程度しか描かれていることが無い。(個人の感想)

 そもそも6作かけて倒した帝国軍が、7作目では帝国残党が勢力を持ち直し、なぜか4部序盤ののよな戦力比になっている。
 同じような話をするためのタテツケをむりやり用意することで、物語の停滞感が強い。
 まったく無駄だったようだ。ルーク、ハンソロ、レイアの冒険は。(イウォークはどうでもいい)

 ガンダムオリジンもそうだ。確かにそこの物語はこれまで描かれていなかったが、描く必要があったのかというと不要だったのではと感じる。
 ZにせよZZにせよ、その話はもう語ったのではないかと感じる。Zなどは、各話のエピソードでそれはもう語ったのではないか(カツは何度命令無視すれば気が済むのだ。カミーユとジェリドはどれほど彼女を殺されるのだ)が頻出する。

 描く必要が無い物語は、描いてもインパクトが弱いのだ。
 飽きる。またかと思う。
 ほんと。続編やジャンルモノは大変である。

 そもそもガンダムは飽和したロボットプロレスアニメを解体したからこそ、エポックなりえた。似た類としては、エヴァンゲリオンがある。
 別ジャンルだと、まどかマギカが、魔法少女ものを解体し再構成した。

 俺の視点では、各種ガンダムバリエーションより、内容を極端に変えた、Gガンダムの方が、語る意義があった物語に見える。

 スターウォーズは、フラッシュゴードンなどの流れを汲むわけだが、圧倒的な完成度であんなおとぎ話のようなSFが登場したという時点で、これもジャンルの再構築だったろう。

 では、SWのEP7,8はどうか。
 先ほど述べたように、6話かけてやった帝国退治が7で振り出しである。

 このあたりZガンダムが、先の大戦で勝った連邦軍が肥大化し悪の組織化しているのは、ちゃんとヒネっており、流石である。SWでそれは出来ないだろうが。

 SW8では7でばらまいた伏線をものすごく適当にブン投げてしまう。
 旧三部作からの物語もブン投げてしまう。

 それは、インパクトのある演出でもあるが、なぜインパクトがあるかとえいば、それまでの蓄積をぶん投げているからである。 
 よほど面白くなければ、そのブン投げは歓迎されまい。

 ごっそり変えるとファンは怒る。そのままでは描く意味がない。

 SWローグ1をみて、これはOO83とかポケ戦だなぁと思ったという感想を描いた記憶があるが。
 あれは、新しい大きな話を描くのは諦めて、物語スキマを埋めに行ったのだ。
 ファンにとってはそれが嬉しいかもしれないが、それではただのファンムービーになってしまう。

 もちろん、今までよりも圧倒的な密度でそれを描くことによって、ファンを獲得したわけだが。

 かように、続編の物語というのは難しい。
 いや、ジャンルの物語とういのは難しいのだろう。

 自分はゲームの仕事をしており、シナリオも描いたりするが。
 ゲームは、ゲームというジャンルの物語なので、ある程度以上崩せないお約束がある。
 解体したいなぁと試みつつもなかなかうまく行かないでいる。(だからこそいろいろ気にしている)


 このあたり、同じような話をやって、煮え詰まったらえいやとリブートするアメコミは気楽でいい。(失礼)


 脳の負荷を下げるために一度文章にしておくのが終わったのでここで終了。

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