島国大和のド畜生
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機甲界ガリアン 感想
機甲界ガリアン
 見たので感想を描く。amazonプライムだとタダだ。
 以下ネタバレのため見たくない人は回れ右推奨だが、もう古典なので気にしなくてもいいと思う。
■お話
 クレセント銀河の惑星アーストに突如現れた、征服王マーダル。
 マーダルは実ははるかに科学の進んだ星ランプレートの出身者であった。その化学力とアーストの第一次文明人が残したロボット兵器を用いて、惑星アーストを征服しようとする。
 マーダルに王朝を滅ぼされたボーダー王国の忘れ形見、ジョルディ王子は本編の主人公としてマーダルと敵対し、アーストに平和を取り戻さんと、発掘されたロボット(パンツァーブレード)ガリアンに乗って戦う。

■感想
 最初に断っておくと、ガリアンは大好きなのだが。非常にアラが目立つ作品だと思う。
 世界観を強く反映した印象的なOPとEDに挟まれた本編は、ジュブナイルとして、ファンタジーSFとして、わりと濃い口で、全体の世界観としてはしっかりとスジが通っているし、口当たりもいい。
 だが、どうにも煮え切らず、プラモデルの売り上げ不振にて、本来一年放映予定のものが半年で終了したという。

 好きの裏返しで弱点を上げていこうと思う。

 まず。
 流石に世界観が雑過ぎる。
 そこが魅力でもあるのだが。
 アースト第一文明人の作ったロボットメカはおあつらえ向きにファンタジー風デザインで装備も棋士風だ。過去の戦争兵器とは思えない。それを掘り起こして戦うマーダルや白い谷(主人公側勢力)は、修理や補給の概念をわざとあいまいに描いている。
 マーダル勢力は、ランプレートの化学力を持ち込んでいて、銃などが存在するが、白い谷側は剣と盾でそれに対抗する。
 歩哨機(比較的ローテクなロボット)は、マーダルが持ち込んだ科学で、アースト人が作ったものとされるが、そんなものを作る暇があったら戦車でも作った方がいいだろう。
 メカと文明レベルがチグハグで、その理由としての他文明の流入と第一文明の発掘の2本軸が用意されているのだが、もともとが中世風世界であり、生産性から考えて運用が可能そうに見えないのだ。
 そもそもそんな世界に最新の化学を持ち込んだマーダル軍が現れ何度も攻め込まれながら13年も抵抗してたって、どうやって抵抗してたんだよという感じである。
 そういった感じでチグハグさにロジックが通ってなく見える。
 また、日常の描写が粗雑で、食糧生産や衣類などの生産が想像がつかない。軍隊以外が何やってるのかがよくわからない。
 この雑さによって、よくわからんメカを成立させているので、これも魅力の一つなのだが。失点としても大きい。

 つぎに。
 少年主人公は子供受けが悪いんじゃないかと思う。
 ほぼ並走して同じく少年主人公のゴーグを見ていたのだが。これもつらそうである。

 ガンダムのヒットを受けてのミリタリーテイスト路線のロボットアニメが多く作られたが、子供がこういうのを好んだのは「背伸び」を含んでいたと思う。だから、母を追い回し同世代少女と乳繰り合ってるジョルディにはイマイチ乗り切れないというのはある。
 当時のガキンチョとして。
 今見ると、めっちゃしっかりした子供で声質もあって誠実そうでなんとも立派な王子なのだが。

そんで。
 メカの受け入れにくさ。
 当時としてもちょっと古臭いデザインであったと思う。
 脂が乗りに乗っていた大河原邦男氏のデザインもずいぶんと見慣れてしまったあとであるし。
 玩具で触って楽しいギミックに欠けるし、変形はドシンプルだしで。
 それに加えて、曲線メカは子供受けがわるい気がする。ダンバインも模型のセールスは微妙だったど聞く。
 子供的にはザブングルや勇者ロボのようなハコロボの方が受けがいいというのが実感としてある。さらに言うと、オリジナルロボが大流行していたあとなので、オリジナルマーキングやオリジナル塗装といった楽しさと、ガリアンやダンバイン的ロボは相性が悪い。もちろんこの方向性をつきつめれば、鉄の紋章やらサーバインやらたのしいのだが、それをメイン視聴者の子供に期待しても無理だ。
 他、ガリアンの場合、修理や補給に難のある設定なので、殺陣が中途半端になりがちだった。(半壊などがめったにできない。四肢欠損はロボバトルの華なのに)
 あと、棋士が一騎打ちするようなテイストのロボがローラーダッシュしたり、空飛んでピュンピュン射撃したりというのは、チグハグ感が大きい。(そこも味だが)
 前作のボトムズから練りこみ時間が足りないまま作ったような印象を受ける。
 ザウエル戦などやたら気合の入ったバトルもあるのに、うおっこれの模型欲しい!とならなかったのはいろいろな要因があるとは思うが。

 ということで今あげた3つ『世界が雑』『子供主人公』『メカが売れセンと違う』あたりで苦戦している気がする。

■どうでもいい感想
 征服王マーダルは、頻繁に全裸で特殊大型な透明浴槽に浮かんだ状態でいる。部下の前でも全裸。
 とんだ変態である。
 征服王マーダルは、この浴槽をつねに持ち歩いている。どこでも全裸。
 とんだ変態である。
 征服王マーダルは、人妻を捕まえて壁のレリーフにしている。
 とんだ変態である。
 こんな変態のくせに、エラそうな演説ブチかましてアーストに大破壊と大量殺人をまき散らしたくせに、あたかも偉人のようにふるまって去っていく。
 とんだ、迷惑な変態である。

 だが、ガリアンとは、このマーダルによるマーダルの物語だ。

■ガリアンのここがいいという感想
 まず、ガリアンのメカデザインが素晴らしい。(さっきダメっていわなかったか?)
 ガリアンの前にガリアンなくガリアンのあとにガリアンなし。顔が前後でなく上下に長い、真っ赤なマスクに白ライン。こんなの他で見たことがあるか?
 寸胴なボディに、絶妙なエアインテイクみたいな穴。今どきウィングになる腕。
 重装改に至っては、中世騎士風シルエットに謎シールドとキャノンをつけて、しかもそれを変形させて固定砲台化して敵をなぎ倒しまくりである。子連れ狼の乳母車ガトリングを彷彿とさせる。
 この重装改は10話に登場だが、ほぼ1話の半分ぐらいがこの重装改が活躍するだけの話となっている。キャーカッコイイ。

 そして、ガリアンブレード(蛇腹剣)である。小さい刃パーツがワイヤーでつながれ鞭になり、つながげと剣になるこれは、以後あちこちで模倣された。(ワールドヒーローズのジャンヌ、ソウルキャリバーのアイヴィー等)
 ザウエルの粉砕剣(回転剣)(柄から先の刀身がモーターでグルグル回転する)も非常にバカバカしいカッコよさがある。

 こういった、近接武器を持った巨大な鉄巨人が、ローラーダッシュで寄ったり離れたりしながら切り結ぶのだ。
 このわけのわからない殺陣はガリアンでしか見る事が出来ない。

 この世界観におけるローラーダッシュは非常に違和感があり、ボトムズから工夫なしにもってきやがってという印象も強いのだが、実際のところ動くいた絵でみるとかなりサマになるのである。
 この手の動きを始めてみたのは、ドムがホバー移動しながら抜刀したシーンであるが。あの時の衝撃がここまで練り上げられたかと思うと感慨深い。
(でもウィンガルと空中戦しちゃだめだろ。あれは流石に世界観ぶち壊しな気がする。しかもZガンダムのような画面横切りながらピュンピュン撃つだけの空中戦)

 そして、ジュブナイルSFとしては大変綺麗にまとまっている。
 細かいことは全部横においておけるのが、まだ世の中の複雑さを知らない子供が物語に触れる時の特権だ。

 最終回のエンディングですべて綺麗に執着してくのは、ちゃんと物語を見た満足感がある。

■まとめ
 amazonプライム入ってるならタダなので、サンライズロボが好きで、まだ見てないなら見てみても悪くないと思う。

 勢いだけで書いたので、何かあったら直します。

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