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映画: バック・トゥ・ザ・フューチャー 感想
バック・トゥ・ザ・フューチャー

トランプ大統領記念で、バックトゥザフューチャーを見た。

 これに出てくるビフ・タネンという敵役のモデルが、トランプであるといわれている。
バックトゥザフューチャー2では、このビフタネンが大富豪としてアメリカを支配している暗黒時代が描かれる。が、いきなり2から見てもナニなので。

 古い映画なので、ネタバレバリバリで書く。
 今ならamazonPrime対象なので、プライム会員は懐かしがっておくといいと思う。 


■あらすじ
 いつもあらすじを書くのは、自分のメモのためと要約力強化のためだが、BtFで書く意味があるのかは疑問である。
 一応短く書く。
 さえない「マーティマクフライ少年」は、なじみのマッドサイエンティスト「ドク」の力で自分が生まれる前の過去に飛ばされてしまい、自分の両親の馴れ初めに割り込んでしまう。
 自分の母が父親ではなく自分に惚れてしまい、このままでは自分が生まれてこないことになる。なんとか両親の仲をとりもちつつ、元の時代に戻るため、若かりし頃のドクに協力を求める。
 マーティは現代の知識やガジェット、ギターテクを駆使して、すべてを丸く収める。
 現代に戻ったマーティは、過去を改変したことによりすべてが理想的となった現代を見ることになる。

■感想
 子供には難しいかなと、思いながら子供と一緒に見たのだが、未就学児童がかぶりつきである。
 オチが車が空を飛んでいくアレなので、そこまで子供の集中力が持てば楽しいだろうと思っていたが、最後まで集中してみていた。オチで大喜びである。

 自分も大好きな映画で、過去に何度も見ており名作だと思っているが。
 今見ると、かなり大ざっぱな作りで驚く。
 やはり、周到に積み上げられたキャラの立て方や、何もかもを無視した圧倒的ハッピーエンドがこの物語を別格の位置まで押し上げたと思う。
 終わり良ければ総て良し。間の雑さなど気にならない。

■キャラ
 マーティ

 マーティは最初にマイケルJフォクス以外で撮影が進んでいたというが、いまとなってはマイケル以外のマーティは考えられないぐらいのハマり役だと思う。
 自分もマイケルの、ファミリータイズや、スピンシティは大好きで、お気に入りの役者さんでもある。
 スピンシティの病気降板は大変残念だったが後を継いだチャーリーシーンがまじめ顔でボケ倒すという非常にいい味を出しており、ガチガチの2枚目ダンディーのチャーリーシーンがこれをやるのかというインパクトがあってよかった。話がずれた。
 マーティは冴えない感じだが、ギターを弾くし、移動時にスケートボードで走行中の車につかまったりしていて、自信が無いだけでポテンシャルのある少年である。
 ダウンジャケットを救命胴衣と間違われ続けるという、繰り返しギャグと、時代の違いからくるギャップギャグを纏っている。
 自信なさげな表情と小柄なマイケルは非常に物語にフィットしている。

 ドク
 ドクは、アレなマッドサイエンティストで、奇人変人だが真摯だ。
 長身で、小柄のマーティとの対比が良く、非常に絵になる。

 母
 マーティにとって厳しく口やかましい母だったが、少女時代には、恋に恋するメロメロ乙女である。

 父
 父はこの物語で一番人生が変化した人であり、その変化ぶりが、物語の爽快さとなっている。

「自分に自信を持て、未来は変えられる」
 という物語の構造を、体現しているキャラクターとなっている。

 ビフとその仲間
 わかりやすい不良であり、トランプがモデルと言われているが、それはBF2を見ない事には、本領を発揮しない。彼のわかりやすい粗暴な横暴さは、物語の悪役として十分であった。

 この辺、今見ると多分にステロタイプだが、それにしたって非常にうまいし、わかりやすい。
 繰り返し語られる「この人はこういう人」という丁寧さには舌を巻く。
 そうやってキャラを立てることと物語を進めることに尺のほとんどを使っているので、間延び感がない。

■お話
 タイムスリップものという難解な大仕掛けを、解りやすく伝える仕組みが大量にある。

 自分が生まれてくるか生まれてこないかの危機という、最大の危機を用意し物語を動かす。
 この危機をわかりやすく表現するために、写真に写っている兄などが消えていくという視覚的なものを用意している。タイムパラドックス的にどうなの?というツッコミをノリで無視する素晴らしい解りやすさだ。

 その誕生の危機と別軸でタイムリミットとを設ける。
 落雷のエネルギーでタイムスリップして現代に帰るというものだが、いつ落雷するかをタイムトラベラーのマーティは知っているというのが大仕掛けのコアになっているので、非常にすっきりしている。
 タイムスリップ決行の日までに、両親を結び付けねばならない。

 タイムスリップは脚本段階では、米軍の核実験を利用する予定が、予算の都合で雷になったらしい。わかりやすさやケレン味が増していると思う。

 この「2つの対処せねばならない状況」の中で「自分に自信を持てば未来は変わる」が仕組まれていく。
 父はビフを殴り飛ばして自信を持つ。マーティは楽器を演奏し自信を持つ。

 恋愛映画であり、サクセス映画である。
 そして、大幅に改変される未来。細かいことは気にするなと言わんばかりの大ハッピーエンド。
 これは見事に当時の観客の心をとらえて大ヒットした。
 今見ても、古めかしさは感じるものの十分に面白い。

 前向きなメッセージと上向きな未来。テレてる場合じゃないわかりやすい物語。

■小ネタ
 最初の現代で2本松モールだった場所は、タイムスリップしたマーティが2本松のうち1本をなぎ倒したために帰ってきた現代では1本松モールになっているなど、細かいところは気にして作りこまれている。
 こういうの以外にも、各所に小ネタがあり、アメリカ人ならもっと細かいネタがわかるのだろう。
 あまりにも大技な未来改変ネタを、こういうワキを細かく固めることで、なんとなくアリな状況に持っていく手練手管が素晴らしい。

■to be continued
 ラストシーンに「TO BE CONTINUED…」のテロップは劇場公開時にはなく、ビデオ版で「マーティたちの冒険はまだまだ続くよ」的な意味合いで、タイムマシンものとしてのジョーク的な意味合いで入ったと言われている。
 これに続編問い合わせや希望が殺到して、続編の政策が決まったという。
 当時マイケルJフォクスもこの「TO BE …」に驚いて、エージェントに連絡しようと思ったというコメントをしている。ファンサービスにしても気が利いたコメントだ。

■音楽

ジョニーBグッド


パワーオブラブ
いいよね。

■映像/ガジェット
 時代的にCGなしの光学合成のみ。
 タイムスリップに未来でなく1955年を選んでいるので、映像的なチャチさはなく、セットも豪華。

 デロリアンを改造したタイムマシンという、それまでのタイムマシン感をガラっとなぎ倒す見事なガジェットは物語のコアであり、これを動かす為に核燃料が必要でドクが殺害される事由になり、これを動かす為に雷の電力が必要という、物語のタイムリミットとして機能する。
 このガジェットがこの物語を成立させた。


■まとめ
 ハッピーエンドの力というのは本当にすごいなと。
 物語を作ってると、普通にハッピーエンドになるとなんかベタ過ぎる気がして、捻りたくなるし、アンハッピーにしたくなるのだが。
 上手くいかない世の中で、上手くいかなさそうな状況を、上手くいかせる物語というのは、やはり求められるものなのだと思う。

 映画監督が、何本も撮影すればするほど、ハッピーエンドを撮りにくくなるような例があるが。
 アンチハッピーエンドが悪いわけではないが、物語の結末として、アンハッピーにするならば、よほど強い物語が必要がある。
 色々感じさせられる。

2016/11/21(月) 01:07:14| 固定リンク|日記| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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