島国大和のド畜生
■次世代くん ■プログラム ■アンテナ ■LINKS ■過去ログ倉庫---
amazon_logo.jpg スポンサーリンク
映画 アサルトガールズ 感想
 バンダイチャンネルの罠(1ヶ月入って見たいのだけ見てからやめりゃいいや⇒フンギリがつかず止められない)にハマってしまったので、仕事しながらアサルトガールズを見た。
バンダイチャンネルロゴバナー(灰)

 押井実写の悪い所が凝縮されたような映画で、面白い1割、イライラ9割と言ったところか。
■あらすじ
 「アヴァロン(f)」は荒廃した世界でモンスターを狩る複数人数同時接続型ゲーム。
 プレイヤーはモンスターを狩って得るポイントで、自身を成長させ、装備を購入し、強化した己を使ってさらに強大なモンスターに挑む。
 換金したポイントで生活をするものも居るほどの、ゲームである。

 物語の主役はソロプレイヤー4人。そのクラスの最終討伐目標「マダラ」(巨大な空を泳ぐウナギのようなルックス)を倒す為に、パーティを組む。

■感想
 押井実写の不味いところが凝縮したようなノリ。面白い1割、イライラ9割と言ったところか。
 世界観を別の映画「アヴァロン」と共有している。
 こちらは予算がそれなり以上だったので、ポーランドロケ&ポーランド俳優で、ゲームの外の世界もそれなりに描いている。
 アサルトガールズで描かれるのはゲームの中だけ。主演4人とゲームマスターの声のみがゲームステージのなかで交錯しているそれだけの内容となっている。

キャストは以下。

・ルシファ:菊地凛子
・グレイ:黒木メイサ
・カーネル:佐伯日菜子
・イェーガー:藤木義勝
・ゲームマスター:イアン・ムーア

 もともとアヴァロン自体ははるか昔ウィザードリィなどから得た着想が元になっているという。
 なので、とにかく自己の成長(ポイント割り振り)と、繰り返される戦闘、最終的な大物狙い。のような方向に各プレイヤーは修練されて行き、物語の主役4人は、廃プレイヤーなので、いかに自分のやりくちで大物を狩るかを自分たちのテーマとしている。
 それが、ソロでは狩りきれない大物を狩るためにパーティを組む。

 押井監督は、面白い映画もつまらない映画も撮るタイプの監督だが、実写を撮るとハズレの確率が高い。
 このアサルトガールズはハズレ寄りだと思う。(人による)(部分的には面白い)

 押井実写で残念に感じるところを列挙しておく

・役者のアニメ的な芝居。
・背景の長回し。
・説明過剰と説明不足によるダレ


 やはりアサルトガールズもこの3つを感じた。(他、実写パトレイバーとか、ケルベロスとかもそうよね)

・役者のアニメ的な芝居。
 役者のアニメ的な芝居はいつも致命的だなと思っている。
 わらった顔のまま固定とか。
 生の役者がしゃべるには無理のあるセリフ回しとか。
 無理のあるファンシーな動作とか。
 今回は、菊地凛子(34)が踊っていて、カラオケのイメージビデオのようで、残念極まりない映像になっていた。面白みが出ているわけでもないのだ。

・背景の長回し。
 背景の長回しも、アニメであれば、緻密に書き込まれた背景美術はそれだけでマが持つのだが、実写は持たない。
 実写のカメラはなんとなくでも回ってしまう。アニメは意図したものしか写らない。その差は似たようなカットを撮ると本当に大きく、映画を観ながら、あーこの背景は数秒耐えない情報量だ。などと思ってしまう。

・説明過剰と説明不足によるダレ
 アサルトガールズは特に酷く感じた。
 ゲーム中は公用語(英語)のみ使用可能なルールとなっていて、役者とゲームマスターは、英語で会話しているが、全てがそれで貫かれるわけではなく、感情的な芝居は日本語で行われている。
 そういう作りなのだが、冒頭、やたら長いナレーションによる世界観の説明が英語+字幕で行われる。
 雰囲気のためにここまでやられると、正直ウザイ。もし日本語であっても、これはダメだろ、ってレベルのナレーションの長さである。
 興味を引かないナレーションは害悪である。
 漫画の描き方、小説の書き方、そういうのを読むと、冒頭の長いナレーションは大抵忌むべきものとされている。
 それを堂々とやれてしまうのも、これまで何本も撮影した大監督だからだが、それでもこれはないわーと感じる。

 好き嫌いは分かれるが、この監督の自分が好きな実写映画に「紅い眼鏡」がある。
 紅い眼鏡も、意味不明の長回しと、説明的長セリフのカタマリなのだが、メーンキャストが声優経験者ばかりなので、とてもマがもってしまう。カツゼツがよく聞き取れ、練られた台詞回しの心地よさがあり、楽しい。
「1995年夏。人々は溶けかかったアスファルトの上におのが足跡を刻印しつつ歩いていた。ひどく暑い」
これを全盛期の千葉繁の声で聞く訳だ。マが持つに決まってる。
「あなたの見る夢はどんな夢です?」
「犬は生きろ。ネコは死ね」
「トイレの中には義理も人情もない」
「強化服を脱いだ俺たちは脱皮したカニよりも弱かったんだ」
(うろ覚え)
 他、あまりにも、普通の会話では使われない台詞回しが、白黒映像と声優本人による演技と声によって、キッチリと、映像と歩調を合わせている。

 これが、どうにも他の押井実写だと、絵とセリフが噛み合わない。生身の人間が発音するには、無理のあるセリフが多いからだと思う。
 パトレイバーの高島礼子などが特にそうで、気合の入ったセリフとタバコを使ったマの引っ張りなど、アニメだと丁寧な演出、実写でやったらダイコン演出、みたいな感じで、まるで歩調が合わない。

 んで、今回はおおくの長セリフが、英語+字幕になっているので、日本語の韻を踏んだ台詞回しの機微はなく、感情的な芝居は、日本語で行われるので、生身のセリフとしては無理がある。
 説明過剰と説明不足がそりゃ、気にもなるわ、というパッケージになっている。
 そのうえ菊池凜子に無理のある踊りを長い尺で躍らせるという地雷も埋め込んであるのだ。

 他に
 押井実写全てに共通ではないが。この映画や、実写パトレイバーでは感じた、2時間分の密度を埋めるネタが足りてないのではないか。というものがある。
 お話のバックボーンを別の映画から持ってきているので、底の説明はあっさりしてしまうとして、そのあとは荒廃した土地と4人だけで、マがもつか?という話である。
 こんなのでマを持たせようとしたら、濃いアクションや、カケヒキ、マシンガントークが必要になってくると思うが、むしろスカスカのままなのだ。

■まとめ
 そうとう悪し様な感想になっているが。
 だからといって、全面的に悪くないんだ。多分、押井守好きな人はそれもふくめて「まぁ押井だし」と楽しめると思うんだ。
 俺自身、いくつかのカット、いくつかのシーケンスは、面白いなと思ったのだった。

 もひとつ、あんまり本編に関係ないのだが。
 自分は俳優に全然詳しくないのだが、年齢がこの順というのは驚いた。

 黒木メイサ<ルシファ:菊地凛子<佐伯日菜子<藤木義勝

 佐伯、藤木、若いなー!!!!

ワークエリア
スポンサーリンク
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.