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映画 インターステラー 感想
インターステラー(吹替版)
 見たので感想を書く。
 面白かった。
 ネタバレしないとかけない類なので、フルネタバレで。
■あらすじ(途中まで)
 近未来の地球は異常気象等により食糧危機状態にあり、人類は滅亡の危機にあった。
 主人公、元宇宙飛行士のクーバーは、家族とともにトウモロコシ農園をしていたが、娘が幽霊と呼ぶ何かが発するメッセージを重力によるものと解読し、それが示す座標に向かう。
 その座標はNASAの秘密施設でありラザロ計画が遂行中であった。

 ラザロ計画とは、人類居住可能な星を探す計画で、それを可能にしたのは、5次元からの干渉によるワームホールの出現である。
 クーパーは、ラザロ計画にパイロットとして参加することになる。

■感想
 もうちょっとエンターテイメントな作りの映画かと思ったらそうではなかった。
 しかし、つまらないかといえば、そうではなく。
 そうとうにまじめに丁寧に作られた内容の映画で、SFマイントも感じられ、とっつきが悪いとは思うが、充分に人に勧められる映画だと感じた。
 SF的な理屈は結構大量にまぶされているが、人間の感情によるあれこれが焦点となっているので、SFそんなに詳しくないよ、って人にも大丈夫だろう。(SFキライだーって人には無理だと思う)

■絵的な感想
 宇宙的、未来的なガジェットを、無理に画面に登場させず、登場する場合は必要最低限とし、ギリギリまでリアリティを保っている。
 レインジャー号とか、こうしてみるとリアリティがあるとは言い難いデザインなのだが、見事な撮影とカットワークで、リアリティ溢れる演出となっている。
 特に、リアリティを出すのが難しそうな部分、宇宙戦の打ち上げや、離着陸は、全容を見せない、ザックリ省略する、といった手法を使っていて、日本映画もこれをせねばなと感じたりした。
 例えば、最初の打ち上げまでのシーケンスのざっくりカットっぷりは凄まじく。家をトラックで出るクーパーと、打ち上げのカウントダウンを重ねて、そのまま打ち上げてしまう。あ、そこは省略なんだ、と流石に驚く。(インド空軍のドローンを追うエピソードなどは細かくやっているのにだ)
 離着陸は、着陸脚を機体に固定されたカメラで撮影しているカットを用いている。これはガンダムならば、足首と地面しか撮影しない、みたいなもので、バッサリっぷりハンパない。
 ヒキや見栄えのいいカットはあえて避けて、ここだけならリアリティ云々の突っ込みをうけない、というカットワークになっている。
 そりゃまー巨大宇宙戦の離着陸なんか、どんなすごい絵を作ってもリアリティは出ない。人間は見たこと無いものはリアルに見えないのだから。着陸脚ぐらいならわかる範囲だから、そこだけ写す。

 一転、宇宙での2段ロケットの切り離しは、非常にレベルの高い、ホンモノ画像です、的な、映像になっており、肩透かしの後に、ちゃんとそれをケアする映像がやってくる。
 これはアポロ計画とかで、皆が繰り返し見たことのある画像と同じカメラアングル、同じ雰囲気を纏っていて、ここはリアルな絵が作れるから、作る(観客が見た事のあるものはリアルに作れる)という、割りきりがすごい。

 ようするに予算かかって撮影できないとか、同がんばってもリアルな絵が存在しないところと、予算内でいい映像が撮影できるところ、といった取捨選択が上手く、全体的に地味ながらも、高品質な映像となっている。
 あと、あのロボット(ターズ、ケース)も、突飛なデザイン(メカニカルカマボコ板)なおかげで、リアルだとかそうじゃないとか、そんなことはさておき、イカしてるよね、という所に着地していて、amazonでフィギュアを探してしまった(なかった)(こいつらのはあった)

■役者的な感想
 絵的な感想ついでに役者についても触れておく。
 あんまり役者には詳しくないので、グダグダだが。
 主演のマシューマコノヒーてもっとぽっちゃりしていたイメージがあったし、マリファナで掴まったとか、そういう情報しか知らない。
 しかしなんか、非常に、ベテラン宇宙飛行士っぽい風貌に仕上げてあって凄みがあった。
 元宇宙飛行士でもう訓練なんか全然やってない人がトラックで家を出るカットにクロスフェードで打ち上げシーンなわけで、これどう考えても、この省略はやりすぎだろ、きっついだろ、ってところを、この人の風貌で乗り切った気がする。
 ヒロインのアンハサウェイも、キャットウーマンの時はバカにしか見えず、そんなのとヨロシクやってるバットマンもアホに見えるという、この監督大丈夫か、って印象を受けたのだが、あらふしぎ、同じコンビなのになんか収まりがいい。
 博士と思えない感情的な女性だったので、バカっぽさは上手く生きてて、ルックスが知的にまとめてあってちょうど良し、みたいな。

■お話的な感想
 SF的な、ガジェトや用語に溢れている。
 重力のみが時間を超えるとか、特殊相対性理論とか、スイングバイ航法とか、運動の三法則とかが、シナリオに練りこまれ、セリフで使われる。
 使われるのだが、だいたいこういうことでしょ、というざっくりの理解が出来る使い方になっているし、説明臭さはうまく回避されている。その上で、メインは人間の感情のドラマなので、良くわからないまま見て居ても大丈夫という安心設計だ。
 
 自分の中で、この映画の監督脚本のクリストファーノーランは、暴力シーンがヘタクソな監督、という不当な評価があるが、インターステラーではとくにそういう殺陣的な暴力がないので、持ち前の理屈っぽいカメラワークが充分に生きていて良かった。
 お話として、ご都合主義的過ぎる部分は多くあるのだが、カメラワークでショボイ物を見せないのと同様、お話も、そういう所に目が行き難いようにうまく誘導されていて、なかなかに上手い構成になっている。

・素材(地球の衰退による人類の存続をかけた有人惑星間航行インターステラー) 
・スパイス(華のある役者と、イカしたロボ) 
・落しどころ(人間ドラマ。家族愛。)

 コレ上手い組み合わせだなーと。いかにもハリウッド的なれど。
 こういうコテコテSF風映画でも、きっちり誰にでもわかるように組み立てるハリウッドの凄さを感じるし、それが興行的に成功してしまうアメリカの映画産業の健全さ(?)にも驚く。

 そういうのが好きな人にはオススメできる。

 あとまぁ、マン博士が一人で全部持っていくのはどうか。ぐらい。

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