4巻。
届いたので読み。
1~2巻で舞台装置が整ったので、3巻からそれを軸に話が動き出してはいるのだが、3巻は熊撃ちの老人との戦いという、いわゆるボトルショウで(単独で楽しめる、まるごとオミットも出来るような、お話)、今回の4巻は、土方と鶴見の邂逅や、鶴見のバックボーン、牛島のスペックの説明など、物語の圧を溜める内容。(物語が前には転がっていない)そして、次もまた、殺人鬼とのボトルショウが始まる模様。
面白い。
だが話がとっ散らかっているし、少し物語りの速度が落ちて感じるので、不満を感じる。
1巻はとても話の転がりが早かったので、気にしなかった話や絵のアラ(人間の皮膚は毛皮のある動物のように丈夫ではないのではがして持ちあるくのは難しいとか、水に映った顔の傷が左右反転していないとか、ほんと、こまかいアラ探しでしかない部分)が、物語の進行がゆっくりになると気になりだしてしまった。
この漫画のもう一つの主役として、アイヌ料理があるのだが、それ自体は面白いエッセンスなのだが、物語の進行とは関係が無いために進行感が無いときに、狩りと料理のエピソードが続くと停滞を感じてしまう。
ただ、一通りの登場人物のバックボーンが示され、脱獄王と牛山、土方がつながるなど、物語の圧は上がっているので、この後に爆発的な展開があるといいなと期待する。
物語を爆発させるには、圧を高めねばならないもんだし。
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