島国大和のド畜生
■次世代くん ■プログラム ■アンテナ ■LINKS ■過去ログ倉庫---
amazon_logo.jpg スポンサーリンク
OVA:メガゾーン23 感想


 バンダイチャンネルの罠にハマってしまい、もったいないので仕事の後ろで懐かしアニメを流しっぱなしにしたりしている。
バンダイチャンネルロゴバナー(灰)

 罠というのは、パトレイバー実写版が、首都決戦にあわせて、有料会員には見放題だったので会員になったのだが、特に他に見たいものがあるわけではないので、1ヶ月で会員をやめようと思っていたところから始まる。
1000円で10本ぐらい見てやめればお買い得である。
 が、ヨメが聖闘士星矢を懐かしいからと見だしてしまったのだった。黄金魂とかいうヤツ。
 あれが、月に1本ぐらいづつ追加されるので、会員をやめるにやめられずしかたがないので、俺はメガゾーン23を見ているというわけであった。
■あらすじ
 昭和のバブルぐらいの都市部。バイク乗りの矢作省吾は普通に青春をしていたが、友人が盗み出した戦闘バイクを受け取り、それをきっかけに自分たちの住む世界がすべて作り物であり、巨大な世代交代宇宙船の中であることを知る。
 そのことを知るのは軍部やメディアのみで、庶民はそれを知らずに暮らしているのだった。

 その巨大都市型宇宙船のマザーコンピュータの一部、EVEは、女性アイドルの人格を持ち、人々と接している。
 別の都市型宇宙船との戦争準備に奔走する軍の一部は、平和的解決を模索するEVEのコードを書き換えて、マザーコンピュータを手中に収める。クーデターは成功し宇宙戦全体の指揮権はマザーコンピューターから軍部に移る。
 戦闘バイクはEVEの端末でもあり矢作省吾は一人で軍部を敵に回して戦う。

■感想
 かなりお話は強引である。無理がある。
 無理はあるのだが、あのバブリーの絶頂期、その先の不安な空気をフィルムに焼き付けている。
 マクロスが流行ったあとなので、巨大都市型宇宙船、アイドルソング、と同じような意匠が使われているのだが、アイドルソングが徴兵制や戦意高揚に使われているなど、ひねられている。
 当時、俺はメカしか見ていなかったが、今見ると、主人公が負ける、エロシーンがある、など、きっちりとメカ以外にも、話題とセールスを考えた構成になっていて、この後のOVA(オリジナルビデオアニメ。TVや映画で放送しないで、ビデオで販売されるアニメを当時こう呼んだ)に、強い影響を残している。
 夢を持って集った若者が、リアリストの大人に負ける。そういうお話。それもまたアニメを視聴する世代の心性にマッチするものだったと思う。
 実際の世の中がバブっていて、物語世界で表現される世の中もバブっていて、アニメもバブっていて、作り手もすき放題やっていて。しかしこのままではないのだろうという不安など、当時の空気が感じられる。(気がする)

 今の若者が、これを初めて見たらどう思うかはとても興味深い。
 バイトぐらしの男女が、フローリングのいい部屋に住んでいるだけで、今だと違和感を感じるだろう。トレンディードラマ(若者が資金源不明におしゃれな生活をするドラマ)が流行ったのも近い時代でもある。(2年ぐらいズレる)
 ヒロイン(サブ?)の女の子(ダンサー)が仕事の為にディレクターと寝ようとするとか、パンクな友達とか、ものすごく当時のステレオタイプなのだが、それもどう見えるのか。

■メカ感想
 あらすじでは、「戦闘バイク」と書いたが、これは「ガーランド」と呼ばれる、ロボットに変形するバイクである。

 搭乗状態で、走行しながら変形し3.9mのロボットになる。
 密閉式の搭乗型の人型ロボットでは最小の部類。
 ドライバーを腹部、背部に納めているため、腹部は前後に長く、背部は頭部の後ろがコブのように盛り上がっている。ここに搭乗者の頭部が収まっている。
 ロボットの顔は非常にシンプルで、装飾的要素が少なく、実用的なロボットとしてのリアリティがある。
 全体のシルエットも複雑さとシンプルさを兼ね備えていてとても良い。先に述べた操縦者収納のためのシルエットの崩れがとても良いアクセントになっている。
 ボトムズのスコープドッグは腹部が張り出し、頭部が巨大化してそこに搭乗者の足と頭部が収まる形で、独特のシルエットを獲得したが、搭乗者を背負うガーランドタイプのデザインは、頭部をかっこよいサイズに押さえることに成功している。

 また、完全原型玩具が出ている(安い時に買っておいてよかった)ように、ちゃんと変形できるのだ。
 バイクをロボに変形させるという荒唐無稽を納得させるだけの力があるデザインだと思う。

 そのうちメカ語りをやりたいと思っている。
参考:
ダグラムメカ語り
バルキリーメカ語り
イシュタルメカ語り
ロボットの指デザインに関して
ガンダムmk2の肩問題
映画チャッピーの感想(ほとんどメカデザインの話)

 実際、本当に、とても良いデザインで、バイク変形メカ(搭乗型)は、これ以上のものは今の所ないと思う。
 搭乗型で無いなら、ザボーガーとかトライチャージャーとか仮面ライダーのなんだっけとか、トランスフォーマーのあれこれがあるが。搭乗者を収納するロボとなると、もはや収納方式の最適解が、このガーランド型しかないのではと思わせる。
 そりゃまー多少の変化は考え付くが。どうしても亜流になってしまうし、極端に変えると無理に変えただけに成ってしまう。
 ガーランドの前にガーランドなし、ガーランドの後にガーランドなし。

 コレほどまでに凄い、ガーランドのデザインなのだが、戦闘シーンにはあまり恵まれない。
 敵として軍が使う、同じくバイク変形メカ(ただし後付パーツあり)のハーガンとの戦闘が主体だが、主人公が組織に属しているわけではないため、1vs多の戦闘かつ、主人公が戦闘や操縦に慣れているわけでもない。
 もともと勝負になる戦いではないので、ぐっとくる戦闘シーンになり難いのだった。いたし方無い。

 というわけで、本編中はそんなにパっとする感じではない。軍事機密かつマザーコンピューターの端末が、友人に盗み出されて託されるという、おいおいなお話でもあるんで、そこらへんはしかたがない。

 だがやはりガーランドはいい。
 本当に自分はガーランドのデザインが好きだったんだなーと改めて思った。
 戦闘シーンも話もおぼろげにしか覚えてなかったが、今でもガーランドは資料なしで描ける。(まぁ土曜日5時半台のアニメのロボとかもほとんど描けるが)
 みんなもガーランドの玩具を買おう。(なんだこのオチ)

ワークエリア
スポンサーリンク
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
COPYRIGHT © 2004 POWERED BY FC2 ALL RIGHTS RESERVED.