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映画 マッドマックス 怒りのデス・ロード 感想
 マッドマックス 怒りのデス・ロード を見たので感想を書く。
 大変面白かった。
ネタバレ全開で書くので、未見の人は回れ右して映画館へ。
 マッドマックス前作などの、バイオレンスに嫌悪感が無ければ、非常に楽しい2時間が過ごせる。

 何事もストレスフルな世の中に。マッドマックス素晴らしきかな。


■あらすじ(中盤まで)
 放射線汚染後の荒廃した世界。砂漠の中を水とガソリンを求めアウトローが跋扈している。
 元警官のマックスは守れなかった妻子の幻視に翻弄されながらも、ただサバイブしている。
 地下水を汲み上げる施設を砦として多くの人々を支配する怪人物イモータン・ジョー。
 ジョーの配下フェリオサ隊長は、ウォータンクと呼ばれる巨大トレーラで別勢力との資源の交換へ向かう際に、ジョーを裏切り、ジョーの妻たちと共に故郷の緑の地への脱出を図る。
 ジョーの武装部隊「ウォーボーイズ」に捕らえられたマックスは生きる輸血袋としてフェリオサ追跡部隊と同行する。
 逃げるフェリオサ、追うイモータン・ジョー。自らのサバイブのためにマックスはフェリオサと共闘する。


■感想
 すばらしい。
 70歳のジョージミラーがこれを撮影できてしまうのか。

 冒頭ちょっとしたナレーションで状況を説明、その状況を補強する1カット。
 荒野に立ち尽くすマックス。その横にインターセプター。足元をはいずる1匹の奇形のトカゲ。踏み潰しむさぼり食う。
 ほんの短いカット。
 これで、世界でとマックスの説明が終了。

 手早く手堅い。

 その直後ウォーボーイズに襲われて、短いカーチェイスの後に即捕らえられてしまう。
 捕らえられた先からの脱出とその失敗で、砦の内部の状況が説明され、巨大な権力をもつイモータン・ジョーのバックグランドが描かれる。
 マックスはそのまま人間輸血袋として拘束されたままでフェリオサ追撃隊として出撃、クラッシュ。
 サバイブのためフェリオサとの戦い、サバイブのため共闘を選ぶ。

 と、ほとんどのシーンが肉体的アクションかカーチェイスによって描かれる。
 最初っから最後まで荒地でバタバタしているだけのずっとクライマックス映画という前評判があり、事実そのとおりなのだが。
 とても手際がよく、しかもあまりガチャガチャした展開にもカメラワークにもせずに、グロテスク描写や残虐描写も無いわけではないが映画全体の雰囲気のワリには控えめ抑え目に、ちゃんと、登場人物の心の変化を追いながら描いていく。
 ただただ、アクションを並べただけの映画ではないのだ。ちゃんと映画なのだ。
 でも別に大どんでん返しや感動的なギミックがあるわけではない。
 じっくりとマッドマックス的世界の表現重視。
 ジョージミラーは流石であった。

 とにもかくにもマッドマックス的世界とそこに生きる人たちを「いかにもありそう」に描く、というのが丁寧になされている。
 それぞれの登場人物が心変わりしたり、成長したり、といった部分をおろそかにしない。

 キャラクターを描くのに、アクションを用い、話を進めるのにアクションを用いているので、常にドライブ感のある映像になっているが、オーソドックススタイルでもある。

 ぐっとくる。


■見た目の感想

 世界観はイギリスのコミック作家ブレンダン・マッカーシーとジョージミラーによる共同制作らしい。

 全身白塗りで放射能の影響で長生きできないウォーボーイズ。その他、フリークスな戦闘集団。
 彼らの操る改造車。
 トゲトゲしいもの、丸ノコが仕掛けられたもの、キャタピラ走行、とんでもなくでかいバルーンタイヤ。タンカー。
 火薬の仕掛けられた投げ槍や、よくわからない長い棒に人を乗せを振り子の要素で頭上から攻撃するもの。ギタリスト音楽車両。乳首ピアス男爵。
 こういう漫画的なキャラがそれなり以上のリアリティを持って活躍する。

 その良くわからないガジェットでどんな戦闘シーンを見せてくれるのかと、興味を常に引き続けてくれる。

 自分の好きな映画にプライベート・ライアンがあるのだが、あれは第二次世界大戦の1/1ジオラマ(情景模型)を作りました。という部分が見所だと思っている。
 このマッドマックスは「マッドマックス的世界とアクションをつくりあげました」という映画だと思う。
 そしてそれは成功しており、とても楽しい。


■どうでもいい話
 マックスを演じるのはトム・ハーディ。前作までのメル・ギブソンは、相次ぐ撮影延期によって興味を失ったという。
 実際、メル・ギブソンは結構な歳(59)だから アクションを考えれば、主役後退も良かったのではないかと思った。
 が、トム・ハーディがアクションできる人かそうでないのかはイマイチわからない(ダークナイトライジングのベインとかやってるので、アクションできる人なのだと思う)が。
 あんまりパっとしたアクションが無いのだ。ゆえにマックスがこの荒野でサバイブするだけの何かをあまり感じない。
 それゆえリアリティはあるのだが。
 ド派手な立ち回りをやれというのではなく、「ああこの男は生き残ってきた男だ」と思わせるものがもうちょっとあると良いなと感じた。
 表題どおりの「キチガイマックス」「精神に難のあるマックス」としては、これマジで障害あるよね、という立ち振る舞いをみせており、その辺の凄さはあるので、何かが欠けた分何かがある、見たいなところを期待してしまった。
 そこは期待の方向が、製作側とは噛み合わなかったのだろう。



■まとめ
 時間分たっぷり楽しませてくれる映画だと思う。
 展開もそんなに速くなく、ガチャガチャもしていないのでゆったり見れる。
 暴力に嫌悪感が無い人にはオススメ。

 何事もストレスフルな世の中に。マッドマックス素晴らしきかな。

 である。
 重たい話や頭を使うようなエピソーでは無い。世界の謎や大仰なギミックもない。
 しかし、ちゃんとキャラクターが丁寧に描かれているので、映画としての満足感はある。

 細かいこと抜きで、ゆったりした疾走感に浸れた。

 ぶっちゃけ火炎ギター男見てるだけで、幸せになれる。

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