島国大和のド畜生
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漫画 謝男 感想
謝男スペシャル (Gコミックス) ←コンビニ本。多分これ。
絵はこれ↓


 いわゆる土下座漫画。
 かつて「どげせん」の原作をしていた、板垣恵介が、土下座観の違いからコンビを解消し、自ら描いた漫画がこの謝男、シャーマンである。

 なるほど、こういう仕上がりを期待していたのか。というのが解った。
 板垣恵介のストーリーテーリングは、かなり独特であり、真似し難い、真似したところで、どこかズレてしまう、というのは各種あるスピンオフなどを見ても解るが、土下座漫画というジャンルでそれが明確になっている。
 一話完結形式なので、解りやすいしね。

 例えば、ハリウッド的なシナリオ構造がある。序破急とか起承転結みたいなもので、決断⇒間違った選択⇒過ちを正しい選択覆す。みたいな奴。
 マンガの場合も一応、どうやらこうすればいいんじゃね?というパターンがある程度出来上がっているようで、週刊少年誌で始まる新連載を見ていると、各雑誌編集部によるのだろうが、ある程度のフォーマットがある。事件と世界と主人公の紹介を序盤で一気に済ませ、主人公を信じられないサブ主人公の心理描写が入り、やはり主人公を信じて良かったという結果になる。みたいなもの。
 長丁場の物語を作れない読み切り漫画では、物語のくぼみのタイミングをサクサク短くこなす必要性から組み立てられたフォーマットだろう。
 板垣恵介氏のシナリオ構造も基本は同じなのだが、だがしかし、物語の焦点の合わせ方、どこで火をつけるか。見たいなものが独特だと感じる。

 土下座で全てを解決する男、謝男に対して、絶対謝らない、謝る事は良くないとするバァさんが対峙する話がある。
 このバァさんのキャラの立て方の見事さ。物語の引き込みの上手さ。
 んで、キャラ立てと話への引き込みで尺を殆ど使っちゃったので、決着はあっさりと。
 バキでよく見られた、試合直前に盛り上げるだけ盛り上げて試合が一瞬で終わるアレの変化形。(瓦ををじっくり積んで割るのは一瞬)

 この辺の、限界までキャラを立てて、コイツとコイツが戦ったらどうなるんだ。という興味のヒキかたは本当に上手い。
 思想信条が根本まで違うというのが見事。
 海原雄山vs山岡士郎の場合、2者は同じ価値観を共有している。自然でより素材を見極めたものの勝ち。どちらがよりその価値観の上で見事な料理を作るか。
 渋川剛毅vs大蛇独歩の闘いは、かたや合気道。相手の攻撃を返してしまう。かたや空手。直接ブン殴る。しかし攻撃の発生を悟られないパンチを引っさげての対戦。
 こういう、戦う軸の違う対戦。一体コイツにどう対処するんだろう。的な興味の引きの為の造型。

 上手いなー。とほとほと感心する。

 んでも、複数話入っているウチの、最後の一話は、それはそれで解決するような話じゃないし、ネタとして扱うにはちょっと微妙なんじゃないの。という感想になった。

 また、このネタで何話も書くってのは、そうとうに厳しいだろう。

 そういうのも含め。面白かった。



2014/11/19(水) 08:36:30| 固定リンク|日記| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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