島国大和のド畜生
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開発を知らない人の出すアイデアは何故見当違いか。
 開発を知らない人の出すアイデアは何故見当違いか。 
 作りかけのゲームを例にして説明しよう。ゲームに限らずだが。

 ゲームを作るというのは、海面下から積み木を積み上げるような作業である。
 開発関係者以外には、海面から顔を出した部分しか見えない。
 それこそ氷山の一角だ。


     ロ           ←現場以外の人に見える完成した部分
   ロ ロロ
~~~~~~~~~~  ←水面
   ロ ロロ
  ロロロロロ ロ      ←水面下に積み上げられた仕様、プログラム、データ。
  ロロロロロロロ
 ロロロロロロロロロ
──────────  ←海底

 上の図でわかるかしら?
 開発を知らない人は水面の上しか見えないから、100を知ったつもりで、1割も知らずに何かを言ってしまうのだ。
 特に最近のゲームはデータ周りの設計やサーバクライアント間のやり取りなど、水面下が多い。


 以上終了。
 ここからは全て蛇足。
 だがしかしだ。
 社会人が仕事でプロジェクトを動かす以上、それぞれが持つ別々のスキルで互いを補い合って進めるのが良い。
 だから互いの仕事と考えを尊重しリスペクトできるのが望ましい。

 上の話は「解ってないなら黙れ」では無いのね。「お互いに理解を示そうぜ」なわけ。

 例えばこれが、開発現場の人でなくても、自分で何かを作った経験があると、
「今見えてるのは全体の一部だろうから、それを想定して発言する」
事ができる。

「こういう仕様が必要だと思うがどうか?」(水面下のどこかとバッティングするか?)
「なぜ今はこういう仕様になっているの?」(水面下の理由を教えろ)
「こういう結果を得たいが、いい手はあるか?」(水面下に作られた使えるものはあるか?)

 みたいな話。
 相手のほうが詳しいのだから、相手に聞けばいい。
 いやほら、普通は誰だってやるでしょ。サグリ入れるでしょ。

 何故それが出来ないかというと、自分に理解できないブラックボックスを軽んじているから。
 ゲームならではの特殊事情として、ゲームは体験なので、俺がこう思ったからにはこうだという結論に結びつきやすいからってのも有る。

 開発側も、相手に水面下はサッパリ理解できていない場合があるというのを踏まえて話さねばならない。
「そのアイデアは**とバッティングします」
「そのアイデアはすでに検討されて**の理由で却下されました」
「いいアイデアですね。開発工数を積み増しして実装しますか?」
「そのアイデアは無理ですが、代替案として**はどうでしょう?」

 割と丁寧に理由を説明しても、ブラックボックスだと思ってる相手だと、なんかごちゃごちゃ言っていう事を聞かないって風に変換されたりするのが難儀だけども。
 それはお互い様だ上手くやるべき。

 これは互いが互いの仕事をリスペクトしていれば出来る話。

 実際のところ、本当にいいアイデアとは、1つの工数で2以上のメリットを得るようなものを言う(宮本茂)から、導入メリットのほうが高くて当たり前なので。
 現場にだけ苦労を強いるようなものは、アイデアとして破綻している。
 そんなものを強要すれば、プロジェクトを緩やかに破綻させていく。

 また、開発現場以外の視点というのはそれなりに重要な場合も無きにしも非ずだ。

 基本的にこういうのは、組織の問題である。
 座組の問題ともいう。
 わからない人が間違った判断をした場合に、それを正せる座組か。組織形態か。
 わかる人間にそれを正す権限があるか。
 わからない人間にサポートをつけるなどしてあるか。
 という話。
 世の中わかったフリをするのが上手い人や、責任の話が出る段で上手く避ける人も居るので色々大変だ。

 趣味や酔狂でやってるんじゃないから、提案は大歓迎だが、「やるとなったら責任が伴う」。

 だが「よーしやったろうじぇねぇか。それでお前は責任とるんだな?」みたいなケンカ越しは、日本の労働環境にはそぐわないから。

 何度も書くが必要なのは相手に対するリスペクト。
 自分の持たない知識とスキルにはリスペクトが必要で互いに補い合って前に進むのが望ましい。

 それを踏まえて組織の座組をキッチリ調整するのが重要。

 上に書いた「氷山の一角しか見えていない図」ってのはわりと真実に近いので。
 相手のいう事が理解できないってのは、理解しようとする意思の問題でも有る。

 これは開発視点なので、開発をわからない人を責めているように見えるかも知れないが、逆も同じ。
 開発側からは、予算規模含め会社側の事情が見え難い。運営側の思惑も見えにくい。開発側からの状況説明が足りない場合も多い。

 多くのプロジェクトが幸せに進行するといいと真剣に思う。
 時間を無駄にするのは罪深い。



 さらに蛇足。
 ちなみに。フラッシュアイデアはたいていの場合一言言った瞬間に思いつきのクソだというのが見分けられる。
 内容をそこまで吟味しないでもだ。
 なぜか。言うタイミングをすでに逸しているから。

 言うタイミングを逸していてもいいアイデアであるならば、スケジュールを調整しても、追加人員を投入してもやる価値があるだろう。
 開発だけに無理させちゃダメだよ。

2014/10/20(月) 03:44:25| 固定リンク|日記| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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