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エッセー 創作の極意と掟 感想

創作の極意と掟
 エッセーに分類するのもどうかと思うが。
 筒井康隆の小説創作、技法に対するアレコレを、いつもの筒井節で書き上げたもの。
 最近の人には、筒井康隆というと何が有名なのだろう、やはり時をかける少女等だろうか。
 自分は、宇宙衞生博覽會おれに関する噂驚愕の曠野あたりが、一番印象に残る。
 オレの少年期~青年期で一番熱心に読んだ作家であり、今でも最も影響を受けた作家だ。その創作の極意とくれば、うふふふと読まずには居られない。
 とか言いながら、紙でなくkindleで購入したため読む速度が上がらず、結構読了に時間がかかった。
以下感想。

 筒井康隆もまるくなったなー;;
 というのが最初の感想であった。
 もともとわりと露悪的な文章を書く人であり、攻撃的な態度含め、キャラでありシャイな中身の本当の一部だったりもしたのだろうが、こんかいは非常に柔らかい語り口で、小説の技法について語っている。
 好みから言えば、あの昔の、触るもの皆傷つけたな感じの、釘バットのような文章で読みたかったが、作家だって歳を取るし読者だって歳を取る(あの少年だった俺だって今はおっさんだ)そういう再確認の儀式みたいなものでもあった。

 幸いというか、俺自身はおっさんになってもまだ創作に関わる仕事をして。
 こういった、創作虎の巻文章にきっちりと興味を持って読み続けることが出来たのだが、当時の筒井康隆ファンで俺と同世代だった場合これ面白いのか?というと、そこの疑問は自分には解消できない。
 しかし、よく考えると、筒井は最近ラノベも書いたし、それに対する言及もあるし、そのほか、交流のある他作家への言及もあるし、またその辺の言及も若かった頃の刺々しさの無い、しかしちょっとだけ毒のある感じになっているので、わりと全年齢全世代対応になっているのかもしれない。

 自分が人格形成に影響の大きい時期に筒井康隆を読み漁ったのは、プラスに影響したのかマイナスに影響したのかいまとなってはまったくわからないが。
 そういう風な人はかなりの人数居るのだろう。久しぶりにまた筒井を読むか。という人などにもオススメできるカモだ。

 初読なら昔の短編から読むのをオススメする。

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これは作家としての遺言である――。創作歴60年の筒井康隆が満を持して執筆した、『文学部唯野教授』実践篇とも言うべき一冊。 作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う作品、人物、文章とは? 作家が恐れてはならない「揺蕩」とは? 「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える数々の手法と技術を試してきた筒井康隆だからこそ書ける、21世紀の“文章読本”。豊富な引用を元に、小...
2015/02/13(金) 15:27:52 | 粋な提案
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