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映画 GODZILLA ゴジラ 感想
 IMSAX,3D吹き替え版で視聴。忘れないウチに感想を書く。
 困ったことに、感想を書くとネタバレにしかならないので、未視聴の方はスキップしてください。
 自分はゴジラシリーズは区別の為に勝手な呼び名を付けて呼ぶが、このゴジラは、「ゴジラvs渡辺謙」と呼称する。

 ゴジラvs渡辺謙は、
・きっちり怪獣映画
・映像は現時点最上級
・お話はとっ散らかってる
という印象。

■あらすじ(途中まで)
 映画を見て思い出しで書いているので正確ではないと思う。あと大目に端折る。

 15年前。フィリピンの炭鉱でゴジラの化石と巨大な蛹(サナギ)が発見される。
 同時期、日本の原発が謎の振動による倒壊を招く。これも同様の別の蛹が関係している。

 ゴジラは体内に原子炉のようなエネルギー変換システムを持つ巨大怪獣。蛹は放射線をエネルギーとする怪獣で、ゴジラに寄生していたと推測される。ムートーと呼称。

 ゴジラやムートーは古代の放射線が強い時代の生物で、現在は地底に生息圏を移している。しかし第2次世界大戦前後からの核実験などで再び地上にあらわてきたとされる。
 ビキニ環礁の核実験は、この時発見されたゴジラを実験の体裁で葬ろうとしたものであった。それは失敗に終わっている。

 現代。

 日本では原発事故後の放射線の吸収の為に、ムートーの蛹を殺すことが出来ず、放射線による立ち入り禁止区域として隠ぺいし、生かしたまま管理していた。
 しかしこれが、羽化してしまう。またフィリピンで発見され米国に移送されていた蛹も羽化してしまう。
 日本の原発事故で妻を失った原発技術者ジョー、その息子で今はマッチョな軍人で爆発物処理のプロとして育ったフォード(主人公)この蛹を管理していた組織の科学者、芹沢(渡辺謙)は、米軍の元で、モンスターを追う。

 2匹のムートーは呼応し、産卵の為にハワイ、サンフランシスコと移動する。
 ゴジラはそれをキャッチしムートーを倒そうとする。
 ゴジラとムートーは放射線を挟んで向かい合った宿敵同士であり、自然界のバランスを調律するための激突でもある。

 米軍は核爆弾を準備して行動を開始する。

■お話の感想
 あらすじを見ての通り、いや俺の説明力が足りないのだが。それにしても話がとっ散らかっている。
 ハワイで助けた子供のエピソードとか、フォードのエピソードとか。これ本当に必要か?みたいなのが大量にある。
 芹沢博士も、西洋人が考える東洋の賢人(ヨーダとか)みたいな、説明が観念的でわからない、あまりしゃべらない、タメが多くてじれったい、いいからちゃんと説明しろ。といった感じのキャラになっている。
 怪獣の足元で人間ドラマを展開する為に、むりやり挿入されたのではないかというエピソードや移動も多い。
 この映画の怪獣の性能として、強電磁波を発してジャミングやECM的な効果(レーダーからの消失、電子部品の破壊など)を生むのだが、日本、ハワイ、サンフランシスコの移動途中何度も見失い、突然現れ、といった具合なので、ちょっと都合よくシーンをつないだだけのような印象を受けてしまった。
 距離と移動感のある舞台のハズなのに、それが感じとりにくいというか。

 あと、まぁ。
 お話のプロットはこれ、ガメラ3とか、その他怪獣映画から断片が見て取れる。
 そこは怪獣映画だから仕方がないとは思うが。

■絵ヅラの感想
 絵はほんと素晴らしい。よくもまぁ巨大怪獣というバカげたネタを予算をぶっこんでこれ程の絵にした。

 怪獣の質感は「巨大なキグルミ+α」と言った感じで、パシフィックリムなどと同じところを目指している。
 お前らわりとキグルミ好きか?
 ムートーとか、ゴジラの背びれは、粘度原型を石膏で抜いてラテックス表皮のフォームラバーに、エアブラシでラッカー系塗料で塗った感じ。そこまでやらいでもと思う。
 
 とりあえずゴジラのデザインが素晴らしい。
 自分は、モスゴジ(モスラvsに登場。ふてぶてしい)やキンゴジ(キングコングvsに登場トカゲみたいでシャープ)、ビオゴジ(vsビオランテに登場、歯が2列。顔がイタチみたい)が好きだが。このゴジラもかなりいい。
 すくなくともエメリッヒ(ハリウッド1作目)版の「これイグアナ巨人じゃん」みたいな、コレジャナイ感がない。
 そのうえで、眼球パーツが小さい。体のバランスからして巨大生物は眼球が小さいほうがリアルにみえる(クジラとか)。
 そういう押えるべきところをちゃんと押さえている良いデザインだ。
 他にゴジラデザインで気にするべきは、胸板と膝、足首となる。(注目ポイント)
 平成ゴジラは随分マッシブで、胸板がボディービルダーのようになっていて、肩幅もあり、イマイチ海棲爬虫類から陸上獣類の途上の生物とするには違和感がある。この辺、シルエットが曖昧な本作のゴジラはうまくごまかしているなと。
 膝、足首もそうで、ゴジラのシルエットに近い実際のトカゲやカワウソ、そういった生物と比べると、人間(サル)の下半身というのは、かなり特徴的で。カカトをぺったりと地面につけてあるく、膝が脚の中央部にくる。キグルミなのでゴジラもそういったラインになるが恐竜の近縁のトカゲ怪獣としてどうなのか?という問題がある。本作ゴジラはほとんど下半身のシルエットを見せないので、そのあたりの気配りもバッチリだ。
 一瞬見えたカットでは、いわゆる人間型のカカトペッタリデザインであった。
 あと、どんどん巨大化する背びれであるが、本作でもえらくトゲトゲしくなっていて、海面に背びれだけ出して泳いでいるカットなどがとても印象的になっている。

 ムートーのデザインも悪くない。
 あの巨体で、不思議なバランスの体躯を機敏に動かしたり、ばっさばっさと飛行する様はぐっとくる。
 目の表現が漫画的に過ぎる気はするが、どうだろう。(電飾で光る感じ)
 そもそも、ムートーの蛹が、電飾でペカペカとネオンのように光っていて、なんかこう昔の特撮っぽ過ぎて「もうそれぐらいで許してください」という気分になった。
 ムートーは卵を生むのだがこれも電飾でピカピカしており「こんなとこで昔の特撮をリスペクトするのはやめてください」感満載だった。
 ムートー自体は虫っぽいシルエットと人間ぽさが混じって生理的にキモイ良いデザインだと思う。

■特撮オタ的に
 間違いなく怪獣映画のフォーマットで撮影されており、それが好きな人なら見ないという選択肢は無いだろう。
 パシフィックリムも素晴らしかったが、あちらでは陰惨さを回避する為にわざとカメラに納めなかったという、怪獣が戦っている足元で死ぬ人というのも撮影されている。
 これは、ガメラ3で、盛大に足元で人間が死にまくってそれをドラマの核にもってきていたので、目新しいわけではないが、予算をぶっこんだすさまじい絵でそれを見る事が出来るのはありがたい。

 また、対怪獣にエイブラムス(アメリカ戦車)が出てくると、これはやはりテンションが上がる。
 自衛隊戦車以外がゴジラと向き合うのは感慨深い。(シーンは少ない)

 ちなみにパシリムでは最後に、本田猪四郎にささぐとか出てただけで、俺は涙腺に力がこもったので。
 そういうことやってほしかったとか、音楽にせめて伊福部マーチを2曲ぐらい使ってほしかったとか。そういうのはある。
 芹沢博士のフルネームは芹沢猪四郎らしいが;
 いやほら。もーちょっと。ファンサービスしてください(わがまま)

 とりあえずしかし。困ったことに。
 もう日本で怪獣映画なんか撮影出来ないんじゃないのか。
 パシフィックリムでも思ったが。今回のゴジラは完全に怪獣映画フォーマットだ。
 国産のゴジラでこれに映像的に勝つことは無理だろう。お話だってゴジラシリーズには酷い子供だましが多い。
 この夢がない感じをどうしたものか。

■日本人的に
 原発事故はまだ済んだことではないので。
 ネタとして消化するにはまだ早すぎて、わりと微妙な感情が湧いてしまった。

 初代ゴジラが原爆と戦争をテーマとしていて、この作品がそのへんのフォーカスがペラペラなのだけど。
 まぁ日本産ゴジラも初代以外はペラペラなので文句も言い難い。
 芹沢がヒロシマの話をチクリとするカットがあっただけでも良しとせねばならぬかなと。

 しかし原爆の扱いがあまりにも軽いし、原爆実験にエクスキューズを与えるのは比較的不愉快。

■どうでもいい話
 ゴジラがムートーにとどめを刺す最後の攻撃が、なんかヒドゥンを思い出すというか。
 もらいゲロ。

■もしゴジラが好きになったら
 個人的にお勧めできるゴジラをここに書いておきます。
ゴジラ
 初代ゴジラ。初代だけに今見るとツライかもしれない。
 しかし、東京裁判みたいな雰囲気と、核や空襲(ゴジラの移動コースは空襲に合わせてある)への距離感など、いろいろと感じ入る要素は多い。

ゴジラVSビオランテ
 ゴジラvs沢口靖子。
 実際のところ、このビオゴジは、もーだめだゴジラ映画つまんねぇ。という状況を打破してくれた。
 かなり真面目につくられたシナリオと画、良く活躍する自衛隊(サンダ対ガイラなみ)
 公開当時はとても興奮できた。

ゴジラ×メカゴジラ
 ゴジラ対釈由美子。
 メーサー殺獣光線車という、怪獣映画の重要ガジェットがあるのだが、そのドライバー釈由美子が、メカゴジラに搭乗してゴジラを迎え撃つ。
 アニメ的なノリではあるが、小気味良くテンポよくざくざくとすすむバトルは普通に楽しい。
 そして良く活躍する自衛隊(サンダ対ガイラなみ)
 釈由美子も若いし、あんまりセリフないから演技とか気にならないし、比較的お勧めしやすい。
 なんか、わりと見ている人が少ない。この前後のゴジラがかなり微妙だったからとも言われている。

■怪獣が好きになったかもしれない人に
 ぶっちゃけ、ゴジラシリーズより映像的にはガメラシリーズのほうが冒険をしている。
ガメラ トリロジー 平成版ガメラ3部作収録 Blu-ray BOX (PS3再生・日本語音声可) (北米版)
小さき勇者たち~ガメラ~ スペシャル・エディション [DVD]
 平成のガメラは本当に出来がいい。
 ハリウッドとは比べ物にならない予算で、それでもすごい絵をとろうという気概があり震える。
 走る自動車から手ぶれするカメラで撮影された怪獣映像、これをCGでなく特撮でやるのだ。
 飛ぶギャオスを火球を連射して攻撃し、流れ弾で渋谷109が破壊されるのだ。
 あの気合の入った構造のJR京都駅の中で怪獣肉弾戦をやるのだ。
 マジの炎(CGでない)は、やはり血がたぎるのだ。
 映像センスがハンパなく良いので、ハリウッドぐらいの予算がほんと欲しいなと思ってしまう。

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