島国大和のド畜生
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迷わない人というのは真剣に考えなくなった人
勝ち抜きたければ「迷わない人」と組んではいけない。
 押井守監督が映画をダシに仕事観、人生観を語る系連載。わりと毎回面白い。

 一部の押井作品が好きで著書も読むがそれほど惚れ込んでいる訳ではなく、意見も5割賛同ぐらいなのだが、今回のこのインタビュー記事はかなり感情移入した。
 勝手にゲームの現場に当てはめていろいろ考えてみる。

押井:要するに現状維持を望むんだけど、その現状維持を望むことがつまり「経験」とか「直感」を重視する考えの背景に広がってるんです。

「俺はいままでこれでうまくやってきたんだから、今回もうまくいくはずだ。それでうまくいかなかったとすれば、それは俺が悪いんじゃなくて運がなかったんだ」と言いたいわけですね。


 勝つ事を目的とする集団で、勝つ為の布陣を引かないならそれは馬鹿だ。

 だが現実問題、保身が一番に来ている人は多いし、慣れ合いが采配に影響する場面も多い。

 攻めの姿勢が保身に変わる事によって大企業が凋落するのは良くある事だ。
 もちろん、一か八かの攻めに出て失敗する事もある。
 保身も一か八かも勝つために最善を尽くしていないという事では同じだ。

 自信満々で中身の無い人というのは実際に居る。
 開発経験ゼロで開発の旗を振って丸見えの地雷を踏み抜く様というのは、意外に見かけることが多い。

 ゲームって体験だから「自分がどう感じたか」が正義になりやすい。
 そんな個人の感覚に頼るぐらいなら、データ洗って推論作った方がマシだ。

押井:「自分は何本も映画を手がけてきたんだ。その経験値があるんだから、当たる映画には何が必要なのかわかってる。この脚本のどこがダメかも指摘できる」ってよく言われるけどさ、そういうセリフを口にするプロデューサーで本当に信頼するに値するプロデューサーと会ったことがないもん(笑)。

日本ではそういうプロデューサーが多いんですか?

押井:多いよ。アメリカは逆にマーケットリサーチを重視しすぎるんだよね。マーケットリサーチャーの言うことしか聞かないんだもん。僕も相当ひどい目に遭ったからさ。



 ロジックは常に状況に合わせて再構築が必要なのは誰もが納得してもらえると思うが。

 経験や実績も、状況に合わせて再構築が必要だ。

 分野が違っている。状況が違っている。にもかかわらず経験や実績が使えるとすれば、そんなものはオカルトと変わらない。

バーナードショーの言葉だが。(うろ覚えをググった)

「知的な人は常に何が正解かはわからない、と考える。何かに強い確信を持つのはいつも知的でない人のほうだ」

 確信のある人ってのは、そういう意味で危うい。
 自信のある人はその自信の源泉に注しないといけない。
 世の中の変化の速度は、人間の確信をただの盲信に変える。
 人を頼らない人は、おそらく理解し得ないだろう。

 20年前の俺にソシャゲを見せたら鼻で笑ったろう。こちとら常にロジックのぶち壊しと再構築をやっているんだ。今ならもちろん笑わない。

 経験に裏打ちされたロジックだって常にアップデートしないと使えない的外れなものになるんだから。ましてや、経験の無いロジックや、ロジックのない経験、立場からくる思い込み、過去の栄光による勘違い、そういうのは全部一度、整理調整しないと役に立たない。

 残念な事に経験者が多数居る中で、未経験者が指揮をとるような現場というのは存在する。

 最初に戻る。

 勝つ事を目的とする集団で、勝つ為の布陣を引かないならそれは馬鹿だ。
 馬鹿と言うより、自殺に近い。

 ちなみに勝つ為の布陣を引いたからと言って勝てるとは限らない。
 ギリギリまではロジックだが、その先はロジックで御せ無い要素がある。
 だからと言って、カンだのキブンだのに頼るのは負け率を上げる。

2013/03/12(火) 01:42:33| 固定リンク|日記| トラックバック:0 | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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