島国大和のド畜生
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映画 トランスフォーマー 3/ダークサイド・ムーン 感想
 トランスフォーマー /ダークサイド・ムーン をちょっと前に見たので感想。
 ネタバレフルコースなので未見の人は読まない方向で。
 3Dで見たのだが、2時間を裕に越える長さの映画を3Dはツライ。
 ぶっちゃけ、3D映画は見世物小屋的な興味の充足がメインだと思っているので、ベオウルフみたいな3Dビックリドッキリ映像メインのカット割りの短い映画ならともかく、この複雑画像で3Dで長丁場はマジつらかった。俺が老いた所為もあるだろうが。
 とはいえ、せっかくの3Dを2Dで見るのも勿体無いし。(そんなのはDVDで買えばいい)
 というわけで、3D拷問な感じではあったが、お話自体は、いつものトランスフォーマー。

■あらすじ
 トランスフォーマーは過去、既に地球に来ていた。米ソの宇宙開発競争は月の影面に不時着したサイバトロンの宇宙船のハイテクをめぐるものであった。
 宇宙船は、セイバートロン星のディセプティコンとオートボットの戦争から逃れてきた船であり、その中にはワープ航法を可能にする大量の「柱」と、その開発者であるオートボットの科学者、オプティマスプライムの師である、センチネルプライムが仮死状態で保存されていた。
 この事は宇宙飛行士と一部の大統領を含む少数の関係者のみの極秘事項とされ、地球で活動する事になったオートボットには知らされていなかったが、サムの就職活動やらなんやらで知る事となる。

 そして、オプティマスプライムはマトリクスを使いセンチネルプライムを復活させる。オートボットの彼にとってそれは当然の事だったが、しかしセンチネルプライムは既にオートボットを裏切っておりディセプコンと共に、地球人を奴隷化しセイバートロン星の復活を考えていた。
 また、ディセプコンは人間を脅し人類の活動に影から干渉していたことも明らかとなる。
 柱は地球の近くにセイバートロン星をワープさせる為に起動された。

■個人的な感想1:3部作での位置づけ
 トランスフォーマー3部作の感想を言うとこうなる。

1:メガトロン弱っ!
2:メガトロン弱っ!
3:メガトロン弱っ!

 それはさて置き。

1:話としては一番まとまっていて、見せ場もわかりやすい。しかしサム周りの描写がウザい。
2:予算upを受けて見せ場が要所要所に配置され全体的にリッチだが、ガチャガチャした印象。しかもサム周りの描写がウザい。
3:ガチャガチャしまくっているが、話のスケールをバカでかくしたのが功を奏している。しかし全体の描写がウザい。そのうえサム周りの描写がウザい。

 個人の好き嫌いなら、1>2≧3 と言った感じか。
 3はガチャガチャしすぎてトランスフォーマーのキャラクターが描ききれていないので、活躍シーンが多いわりに解り難く、キャラクター映画としては弱い。
 しかし、米ソの宇宙開発競争にからめてまで、肥大化しすぎた物語はバカ映画にふさわしい舞台の広げ方で、そこは評価が高い。2よりお話としてはオチつけたりなんだりの意味ではしっかりしてる気がする。
 同じノリでパールハーバーの歴史をグダグダにしやがった時はコイツどうしてくれたものかと思ったけど、誰が見てもウソなトランスフォーマーならウソはデカイ方がいい。

■個人的感想2:ダレこのヒロイン?
 前作までのヒロイン、ミーガンフォックスがスピルバーグと色々あって降板、新ヒロインとしてでてきたロージーハンティントンが、これまたあんまり可愛くない。
 前作のヒロインも、アメリカ体育会系臭が強くてツラかったが、こんどもアメリカ的ヒロイン臭がきつくて(ホラー映画で美人と不美人コンビがいて、ああこっちがヒロインだなと思っていたら、マッハで美人が殺されてしまい、ええ!?こっちがヒロイン!?と度肝を抜くあの感じ。エイリアンでシガニーウィバーのお色気シーンがあるんだけど、お色気シーンと認識できないようなアレ)けっこう物語の理解にまで影響を及ぼす。
 前情報を一切いれずに見たので、これ本当のヒロイン?偽者じゃねーの。と思ってしまうぐらのアレな感じ。
 このあたり、アメコミ系映画はヒロインを美人にしてはいけないルールがハリウッドにはあるのかもしれない。主にスパイダーマンノMJとか。
 そんなわけで、コレが正規ヒロインなの?と疑っているうちに話が進む。
「前の彼女は?」
「振られて、別れたよ!」
 みたいな話が何度か差し込まれるが、お話としてはグダグダ化に一役買っている印象。 
 新彼女の仕事のボスがディセプコンとつながりがあるとか色々なお話があるが、まぁなんというか。

■個人的感想3:毎度のマイケルベイ病
 下品で、ガチャガチャしている。
 この人要らなかったんじゃない?てなキャラ画多い。サムの就活関連の人とか。物語上必要だったとしてもワン(元NASAの技術開発部門でサムの会社の人)とか汚らしい下品なキャラ付けがされていて、それが本当に大多数の観客には受けるのか?と疑問を感じる。(しかも尺が長い)
 下品キャラをいっぱい出してガチャガチャさせるのはこの監督の芸風なのだろうけど、いつもちょっと引っかかる。
 話の重要性と尺の長さが同じではないという、ヒッカケでも無いのに引っかかってしまう編集も多いので、それとあわせて、マイケルベイ映画は毎度見た後に整理がつき難い。

 何も考えずにシーン単位で見るとそれなりに勢いがあるが、通してみると起承転結が綺麗じゃないという、そのガチャガチャ具合が持ち味なのだろうから、それが好きな人にはOK、苦手な人にはちょっと困るといういつものアレ。

 あと、サムが物語りに絡む理由が1や2では、トランスフォーマーの情報を握る少年だったのだけど、3ではあんまり深い必要性がなく、さらには彼女を助けるのが上位目的になってたりする。
 それはそれでかまわないんだけど、サムでなくてはならない理由が無いので、お話としての牽引力に欠ける。

 編集したら30分はツメれるよなーという感想もいつものアレ。

■個人的感想4:ジャージャービンクス病
 場にそぐわないコメディリリーフをつっこんで映画全体をグダグダにしてしまう現象をスターウォーズepisode1,2,3にちなんで「 ジャージャービンクス病」と勝手に呼んでいる。
 どんな映画を見ていても、アメリカ映画は大抵、こういった感じのキャラクターが話をかき回すので、日本の映画に必ずアイドルなり人気女優がでてるようなものかもしれない。(見ている映画が偏ってる)
 アメリカの映画における、このジャージャービンクス病の病巣は深い。

 今回も、ジャージャービンクス病が激しいのだが、マイケルベイ病とジャージャービンクス病が合併症状を引き起こして、ヒドイ感じに。
 ジャージャーは黒人的トークと挙動のカリカチュアだったけども、この場合はそれに限った話ではなく、よく喋る無駄なコメディーリリーフを指す。マイケルベイの場合はさらにコレが品が無い。

 1のハッカー関係もそうだし、2のルームメイトもそうだし、全編通して小型のトランスフォーマーもそうだ。どんどん増えていっていて、なんでコッチ系のキャラばっかり増やすんだ、という気はしてしまう。
 アメリカの平均的映画視聴者がこのタイプを好むとか統計があるのかもしれないが、全部そっちにすることはないだろう。みたいな。

 このスターウォーズを見にきたらジャージャービンクスが大群で押し寄せて来た感は、俺だけが感じたものかも知れないが、非常にウンザリできた。

■個人的感想5:キャラに思い入れのある人はどうだろう
 メガトロン様が弱すぎる。
 1作目では小僧ごときにやられ、2作目ではフォールンにペシペシされ、3作目ではセンチネルにぺしぺしされたあげくに、ヒロインの口車に乗せられている。
 いっちゃあなんだが、TVアニメ版のメガトロンは理想の上司No1にランキングされる優秀な人物だ。
 彼が立脚した作戦は殆どが成功している。毎回裏切るスタースクリームも優秀であるならば右腕として登用する。毎回「私にいい考えがある」とかいいながらまったく役に立たないコンボイと真逆のよく出来た司令官なのだ。
 それが、この弱さ。
 これはちょっと頂けない。残念すぎる。物語としても敵は強大で狡猾であった方が盛り上がるはずで、このショボさは頂けない。これぐらいショボくないと人間に勝機が無いのもわかるけど、それをねじ伏せるシナリオが読みたいわけだから。
 そこを行くと、サウンドウェーブ、ショックウェーブはファンが多いおかげか、かなりいい感じに表現されていた気がする。カセットロン万歳!
 あとバンブルビーな。ホイルジャックも居るのに発声器官治さないままだ。早く治して「ゴールドバグって呼んでね。」って言え。

 今回は、ザクザクとトランスフォーマーキャラが死ぬのだけど、その死に方がどれもこれもイマイチ余韻の残らない、死んでも死ななくても話の展開は一緒的な死に方で、これもキャラムービーとしては弱い。
 というか、ドラマとして弱い。

■個人的感想6:CGはやはりスゴイ
 わりと小技が効いてる。金に飽かせたつくりなのは確かなのだけど、実写素材の混ぜ込み具合がかなり丁寧なので、スケール感がある。
 逆にセイバートロン星などは、比較対照物も空気感もないのでサイズがイマイチつかめなかった。
 車状態ではピカピカなオートボットがロボ型になると全身スス汚れ+ハゲチョロなのはなんか意味がわからないけど。
 とにかく、CGの凄さがCGだけで出せる時代は終わったので、実写素材の混ぜ込みで価値を出すというのは、正しい方向だと思う。

■個人的感想7:夢のあるカメオ出演。
 今調べたけど、バズ・オルドリンは本人なのな!(アポロ11の宇宙飛行士)
 夢のある話だわ。

■個人的感想8:メカデザインは正直微妙
 フォールンとか、ジェットファイアーとか、一応ヒゲっぽい意匠はあれどメカの文脈だったじゃん。
 センチネルプライムのヒゲはなんだよあれ。
 あと髪の毛はえたオートボットとかさ。
 メカデザインには「理屈の通ったデザイン」を重視する自分みたいなのには正直ガッカリだ。
 どんなにアホ設定でも、バカ映画でも、そこだけ気を使ってあれば満足なのに。(アホなりの筋の通し方)

 オプティマスはG1コンボイのようにコンテナを牽引し、コンテナはウェポンラックに変形ってことでファンサービスとしてはやりすぎぐらいご馳走様なんだけども。

 そのほか1作目の頃から言ってるけど、やはり線が多いからリアル、稼動部分が多いからリアルというのはどうにも共感しがたく、それだったら、カッチリ立体で変形できるG1玩具の方がリアル(実在的)じゃねーかという思いも強い。
 メカデザインにおけるアメリカ人の考えるリアルがそうなのかもしれないが、エイリアン2のパワーローダーとか、とんでもなくいい味出してるので、製作陣の趣味の問題かもしれない。

■個人的感想9:物語のバランス
 自分は、物語は詰め将棋のようなものだと思っていて、最初に駒と盤面の説明をし、さていったいどうやってこの状況を覆すのでしょう?というのを楽しむものだと思っている。
 人間世界はディセプティコンに裏から支配され、味方だと思って居た大科学者は寝返っており、科学力も戦闘力も断然敵のほうが強い、この状況下でどうやってハッピーエンドを迎えるかというのは、最初に見せる盤面としては、かなり面白そうに見える。いったいコレをどうやって覆すのか。
 覆す為の駒も貧弱な方が当然面白いので、ナード寄りの少年やら、人数少なめのオートボットやら、元役人の変人やらと、これも上手い配置だと思う。スポーツ漫画で主役の所属するチームが不良ばっかとかそういうノリだ。
 で、どうやって盤面ひっくり返すねんというと、敵がバカだったんですよ。
 あと敵が弱かった。目玉にカギ爪引っ掛けただけでヒーヒーいってんの。
 なんじゃそれ。

 ちなみにセンチネルしか操作できないコントローラー柱を人間が操作できたり、シナリオはグダグダ。
 スゴイ詰め将棋見たいんだけど、世の中的には、適当な盤面で周りの人がスゲー!スゲー!て騒ぐ方がわかりやすかったりノリ易かったりするようで、どうしてもこういう話になっちゃう模様。

■個人的感想10:でもこの映像が見れたら満足だ
 だって、生爆発と生かーチェイスにCG重ねてドッカン、バッカンですよ。
 爆発だけはCGじゃダメだってのは「あれは酸素が燃えるから心も燃えるんだよ!」というまったく当たり前のことであって、パーティクルで作った爆発素材張り込みだけじゃダメなわけですよ。
 あと米軍。
 非日常と日常をつなぐ、アホ映画をリアルだと言いくるめる、見事な接着剤としての米軍はほんとうにいい。オスプレイ素的。(2の方がその辺はよかったが。レールガンのデザインが微妙過ぎた)
 2200円の娯楽として、これはもう、お買い得以外の何者でも無いですよ。

 血中男の子濃度の高い人は満足出来まくりでしょう。ヒロイン可愛くないけど。(俺の好みの問題かも)
 ロボット生命体がナイフと斧と銃もって、走り回って殺陣するんだもん。
 そりゃ見る価値ありますわな。

 あとレナードニモイ(Mr.スポック)が、センチネルプライムの声をやっていて、劇中オートボットが見ているTVでスポックが狂うエピソードをやっていて、無茶な伏線の張り方だなぁと思ったんだけど、殆どの人が気付いていたみたいなので、マジものでオッサンSF者向けのチューニングはされている感じ。
(自分はエンドロール見るまで解らんかった)

■終わり
 綺麗にまとめる努力を放棄して、思ったことを適当に10コあげつらいましたが。
 結局これだけ長文グダグダかけるのはいい映画だと思いますよ。スターゲートで長文書けと言われたらまず今日食った昼飯の話とか混ぜざるを得ませんから。
 しかし、マイケルベイ以外に選択肢は無かったのかというのは毎度思っちゃう。
 火薬と軍隊に関しては彼の手柄なのは間違い無いんだけど、グダグダっぷりも彼が何割か加担してるとしか考えられないので。

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