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ハチワンダイバー 19感想
ハチワンダイバー 19 感想。

 本当にこの柴田ヨクサルという作者は「なんとなく」「なし崩し的に」「無理やり話を進める」のが上手い。
 魅力的なキチガイを描くのに長けているので、キャラを出す、その行動や行動原理で興味を引く、話に絡める、というステップを繰り返してるだけなのだけど、物語の「なし崩しな感じ」が「流れるようにグダグダ」なので、違和感が少ない。
 このあたり、説明が足りなくても流す上手さと、説明過剰でごまかす上手さが効いている印象。
 特殊な芸風だなと思う。

 そして、この19巻では、彼のもっとも得意とする「魅力的なキチガイの澄野久摩」をメインにしたお話。
 以下、核心に触れるネタバレ全開なので要注意。
「澄野久摩」は、物語の本筋に全く関係がない位置にいるキャラクターではないか。
 突然、本当に突然「斬野シト(これもあまり物語の本筋には関係が無い)」の師匠として現れ、無茶苦茶に暴力が強く、無茶苦茶だが強い将棋を指し、しかし「そよ」には負け「谷生」にも負けている。後半に登場した「千鳥チコ」にも全駒で負けている。
 もうこのキャラ組みからして、噛ませ犬臭が強いのだけども、そして実際かなりの噛ませ犬だったのだけども、彼の魅力はそういうところではない部分なので、色褪せない。

 同作者の別作品で言えば「エアマスター」の「坂本ジュリエッタ」に近い。坂本ジュリエッタは形を変えて谷生の原型にもなっている。作者が得意とするタイプなのだろう。

 世の中を自分だけ別の視点で見て生きている。
 こういったキャラを、しっかり描けるのは作者がの漫画力が非常に高いのだろう。

 ただ、その手法が「なし崩し」と「グダグダ」なので、イマイチこのテンションに乗っていいのか、読者としては不安が残る。エアマスターにしろ、谷仮面にしろ、後半のグダりっぷりは清々しいほどだったので、こちらも警戒する。

 谷生に関しては既にかなり支離滅裂だし、そよはもう個人としての形を保てないレベルにストーリーの為に周りを振り回すキャラとなっている。ミステリアスの仮面を脱いだら、ブレまくりなだけだった、というのもちょっとツライ。

「澄野久摩」は、物語の本筋に全く関係がない位置にいるキャラクターと最初に書いたが、だがしかし、スジには関係無いが、荒唐無稽なハチワンダイバーの世界を現す、重要なキャラクターとなっている。
 その舞台からの退場は、物語の大きい節目だと思う。

 お話は8割は終えたところだと思うので、奇麗に終わって欲しいと願う。
(いやほんんとに。谷仮面もエアマスターも後ろの方グダグダだったからさー)

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