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映画:ハウルの動く城 感想
ハウルの動く城
 久しぶりに見直したので感想を書く。
 付属情報をほとんど読んでいない(パンフも原作も未読)ので、スジ違いの事を書くと思いますが、そういうのって結構読んで面白い場合があるから放置の方向で。
 以下ネタバレぶりぶりです。

■あらすじ
 蒸気機関が動き、飛行船が飛び、国王が国を治め、魔法使いが普通に存在する世界にて。

 この世界の魔法使いは何らかの代償を用いて精霊と契約し魔法を使う。魔法学校で魔法を学び強大な力を持つが、強力な契約によって国家に使役される。普段はまじないなどで生計を立てている。

 この物語の主人公、自分の事を冴えない老婆のようだと感じている少女「ソフィ」の街の近くに[動く城」がやって来た所から物語は始まる。
「荒れ地の魔女」と呼ばれる魔法使いに、動く城の魔法使い「ハウル」へのメッセンジャーとして老婆になる魔法をかけられたソフィは荒れ地を越えハウルの城へ向かう。
 その過程で、魔法をかけられた動く案山子カブと出会い以後行動を共にする。
 ソフィはハウルの動く城で掃除婦として働く事になるが、その過程でさまざまな事を知る。
 ハウルの魔法と城の動力は「動く城の暖炉に住まう火の悪魔カルシファー」によって賄われている。
 ハウルは複数の偽名を持ち、あちこちの町で魔法使いとして商い(呪い)をしている。
 ハウルは2枚目でモテモテで惚れっぽく、それでいて多くの女性を酷い振り方をしている。
 ハウルは荒れ地の魔女にちょっかいを出した為に追われており、逃げるように暮らしている。
 ソフィにかけられた老女になる呪いは複雑でありハウルにも解除する事が出来ない。
 そうこうしてソフィが掃除婦として暮らす中、隣国との戦争が本格的に始まり、魔法使いは国王のもとへと招集されるが、ハウルはそれを拒否する。
 ソフィは代理として国王の元へ行き、同じように招へいされた荒れ地の魔女と出会う。


■感想
 まず設定の面白さが有り、しかしそれを全て語らない。
 物語は描写の面白さでのみ進行していく。
 千と千尋の神隠し、崖の上のポニョ等と同じ手法。
 しかし、ハウルはそれが最も成功して見える。面白いわコレ。

 原作をちゃんと確認したわけではないので、見当違いな事書くかも知れないが、ソフィは「実は命を吹き込む魔法使い」であると原作では触れられていると聞く。
 彼女の容姿が、本人のテンションに応じて老けたり若返ったりしているのも、自分自身にかけてしまった暗示のようなものと認識すれば、眠っている(ネガティブ思考off)時に本来の姿となっているのも納得が出来る。
 カルシファー、ハウル、案山子が死ぬ状態であっても彼女の力で死なない。

 これでいきなり話は単純化する。

 案山子を復活させる、死ぬべきを生かす、荒れ地の魔女に解けない呪いが解除されている。
 ハウルの髪の色を素に戻したのも彼女だ。
 無自覚の魔女のソフィが「私は魔女」と嘯くのも呪い以上にこじれた冗談だ。
 カルシファーは「ソフィなら」と言っているので彼は気づいている。ハウルも気づいている(色々驚かない)。荒地の魔女も気づいている(そもそも最初の接触にその意味が有ったかもしれぬ)。

 終盤、案山子は元の姿に戻り、ハウルは心臓を取り戻す(これも元の姿)。大人びて振る舞っていた子供も子供らしく振る舞う。カルシファーも。
 最後のハウルは髪の毛も染めていないしアクセサリもつけていない。そもそもハウルの動く城は彼のコンプレックスを隠し飾り立てていたものなんじゃないのか。それも無くなった。
 そういったものを全て元の状態に戻して、解放したのが「無自覚の魔女のソフィ」というお話ではないかと。
 ついでに言うと戦争状態すら元に戻すキッカケを作る。

 いや、全然見当違いかもしれませんが。(2回しか見てない)
 
 正直好き嫌いを言えば宮崎映画の中ではかなり好きに入る。
 ルパンやラピュタ、ナウシカのように伏線全回収してスッキリ終わる映画もまた見たいですが。
 人間だものプロジェクトを重ねれば、最初のような単純さは失わざるを得ないでしょう。名監督に向かって「成長」って言葉を使うのもなんですが。それでも成長してってるのが恐ろしいですよ。
 この人が撮ったらこうなる。っていう型をいつも地味に壊しながら映画作ってる印象。ほんと凄い。

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