島国大和のド畜生
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漫画;犬狼伝説 感想
随分前の本だが感想を書く。
 押井守原作、藤原カムイ作画による漫画。映画「紅い眼鏡」「ケルベロス 地獄の番犬」と世界観を同じくする。漫画だけで完結しているので映画は見て無くても大丈夫。むしろ映画は微妙なので押井守の実写が好きとかでなければ避けて通った方が良いかもしれない。(俺は好きだけど)
 以下、ネタバレバリバリで。


あらすじ
 第二次世界大戦後、ドイツ占領下に置かれた日本。
 凶悪化する都市犯罪に対抗すべく設立された「首都警」。
 過激派集団による反体制デモは武装暴徒化し、首都警の装備も過激化していく。
 あまりにも突出した武力を持つ「首都警」は解体を余儀なくされる。

感想
 組織、都市、運動、立ち喰い、オッサン。
 押井守濃度が大変濃いにもかかわらず、口当たり良く加工されており、お話もテーマも解かりやすい。
 映画版の解り難さは何だったんだ、という感想はアヴァロンの「映画」を見た後「小説」を読んだ時も思ったが、押井守は映画の場合にどこまでを伝えてどこからを隠すかというのをかなりシビアに設定して解らない奴は置いてゆくスタンスが滲みやすいけど、漫画や小説だと饒舌に語り過ぎると言うのが有るかもしれない。
 加えて、この解りやすさは藤原カムイの筆の力によるものも有るだろう。


 大雑把に何の話かと言えば、オヤジ共の権力闘争と力の持って行きどころの無い若い隊員、その間に位置する若くないけどオッサンにもなりきれない世代が、何を思い、どう動いたか。ではないかと。
 公安、自衛隊、首都警、過激派。それぞれの思想と思惑。首都系の上から下まで。
 武装解除を言い渡され、武装蜂起を起こす首都警は、その蜂起で何がどう変わる訳でも無いのを知っている。
 首都警の特機隊隊長の巽は解った上で動くしかなかった。打算の足りない少年的な部分がある。
 非常に優秀で冷血非常に見える半田副隊長でさえ、政治的な動きにはまったく関心を示さず、まったくの無駄としか思えぬ武装蜂起を指揮する。
 隊員は武装蜂起の命令に雄叫びを持って賛同する。
 若い奴らだけでも助けてやる事は出来ないかと考える者もいるが、願いは敵わない。

 組織解体のカタルシスをガッチリと書き切っていて、自分には大変面白かった。
 白虎隊とか226とか好きな人は好きなんじゃないか。
 押井守は、おっさんと組織をカリカチュアライズして書かせるとほんとウマイナー!と感心する。


 ちなみに映画版は、
紅い眼鏡 漫画版のラスト海外へ逃亡した都々目紅一が、数年後何かを成す為に後日本に帰って来た話。
ケルベロス 地獄の番犬 漫画版のラストと紅い眼鏡の間、台湾逃亡中の紅一を後輩の乾が追いかける話。
人狼 JIN-ROH  漫画版と同じタイミングの話、漫画と断片で呼応するが別のエピソード。
となっている。(私見)
 自分的には、
紅い眼鏡→見る人と波長が合うと超面白い。合わないと苦痛過ぎる。ヘタにはまると危険。
人狼→監督が沖浦なので押井臭を上手い具合に緩和していて見やすい。エピソードがベタベタな昭和臭なのはこの場合アリでしょう。
ケルベロス→エビ食ってるだけ。
(「エビ食ってるだけ」は一部事実で、一部呆れて、一部そこがイイ。とされる。)
 という印象。


 前に書いたか書かなかったか思い出せずFC2のブログ内検索が最近調子悪いので使えず「ええいもういいや」という事で書いてみた。
 自分は、パトレイバーやらADポリス、ブレードランナーから未来警察暴力課まで、ディストピア警察物が好きなので、このケルベロスサーガも随分好きだ。


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未知の巨人が
2010/11/30(火) 14:21:09 | マンガ情報サイト
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