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映画 姑獲鳥の夏 感想
 映画「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を見た。期待せずに見たせいか面白かった。全席指定で殆ど埋まっていたし、邦画では大ヒットだろう。以下ネタバレバリバリで行くのでよろしく。

 見た人誰もが思ったであろう事を3つ上げると、

・あのウブメの造形はどうにかならんかったのか。
・これ原作読んでないと意味わからないんじゃないのか。
・安っぽ!

 とはいえ、全体としては悪くないと思う。

 実相寺昭雄節が炸裂するカメラ&ライトはなんとなく見ているには気持ち良いし、セットワークは見事で、画面としての見ごたえは流石。シナリオ上端折らざるをえない部分を上手く誤魔化していたと思う。
 ただ余りにもチープな箇所が多くあり、それがまた効果的でなく、ウルトラQかよ!ってな感じなので実相寺ファン以外には微妙かと。スポットライトによって映画に没入するのを妨げられちゃうのでこれを好まない人も多いのでは。

 役者は殆どがそれらしくハマっていた。これは個人の趣味も入るから「こんなの京極じゃないー!」とか思う人は居るだろうけど、最大公約数的な所を上手く拾ったかと。演技がヘタな人も居たけどそれはそれ。
 いしだあゆみの迫力が流石で、この人が醸し出すムードによって映画が一周りイイ感じになったんじゃなかろうか。


 個人的に気になった所といえば、物語りのオチ付近の説明で原作では明かされていたネタがスルーされていたり、画とツジツマのあってない箇所が少しあったり、京極夏彦演じる水木しげるが微妙だったり。
 情報量が多いのに前振りなしで解決していくので後半はダレ気味になっている所とか。

 原作ファンからすれば、原作の上澄みだけを拾った映画。原作を知らずに見に来た人からすれば、雰囲気だけのわけのわからない映画。

 しかし、これを撮る時に監督が実相寺しか思い当たらないってのも、邦画の斜陽を思わせる。横溝正史シリーズなみに名作連打を期待したいけど無理だよなぁ。
 自分的には不満の無い映画だったんだけど、それを取り巻く環境にはちと不満か。


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