島国大和のド畜生
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エヴァンゲリオンTV版 1話感想
 youtubeに7話までUPされてるのね。
 公式っぽいので、遠慮なく見させてもらう。
 映画の宣伝か、パチンコの宣伝かなのだろうけども、予算のある所は違うぜ。

1stガンダムほど思い入れは無いので、全話感想を書くつもりは無いけれど、ザックリと見たら、やはりとんでも無く上手かったので参った。
 才能というのはほんとに有るところには有る。


■OP。
 まず、最近でこそ当たり前になったけど、情報量詰め込みまくりのオープニング。
 ゆっくり動くカット、激しく動くカット、止め絵を刻むカットと、緩急をつけながら、音に合わせてカットを刻みまくる。当時のこのインパクトは凄かった。


■冒頭。
 シトが水没した都市を右から左に向かう。1stガンダムのザク侵攻を思わせる。(思わない)
 日常の風景と、そこに鎮座する非日常として、快晴の街に隊列を作る戦車隊。回転翼機。
 その向きから、これからシトと軍隊が激突するであろう事が示される。


■前半戦。
 緊張感を高めつつ、そのまま戦闘へ。通常兵器がまるで役に立たない設定を説明する。
 合わせて、シンジとミサトの初接触から2人のキャラクターの説明を済ませる。
 ネルフでは、冬月と碇が、思わせぶりセリフを大量に吐きながら、いやがおうにもエヴァンゲリオンの出撃に向かってテンションを高めていく。(そりゃOP見ればあの紫のロボが主役だと思って見てるからさ)
 通常兵器で最強っぽい、NN2地雷(多分、窒素爆弾)を用いて、シトvs軍は水入りとなり一時休戦。
 ここでまたシンジ、ミサトにフォーカスを合わせて、上がりきったテンションをクールダウンさせる。

 ここまでの、主役ロボ登場までのテンションの上げ方は本当に見事で関心する。ぶっちゃけ、怪獣が出て暴れてるだけなのに。
 怪獣が出て暴れるだけで盛り上がるのならば、怪獣映画もロボットアニメも苦労は無いわけで、ちゃんと盛り上げるには小技の的確な積み重ねがある。
 アクションとリアクションという言い方をするらしいのだが、「怪獣にミサイルを発射」その結果「爆風で電車のガラスが割れた」のように「突拍子の無い事」の発生とその結果の「現実的な動き」を積み重ねて「あほらしい妄想を現実に着地させる」ことの重要性が良く解る。
 そういう見せ場に挟んで、各キャラクターの情報をかいつまんで行き、こちらも一筋縄では行かない状況であることを説明している。
 物語の出だしとして、大枠と細部を過不足なく説明し、状況を設定し、キャラクターを魅力的に見せ、そのキャラクターがその状況下で今後どうなるかに興味を持たせる。
 なかなか出来ない。ほんと上手いなーと感心する。


■後半戦。
 N2地雷での小休止中に、人間サイドのドラマを勧める。
 主人公とその父の立ち位置は、旧ロボット漫画に置ける、博士とその息子のパイロットなのだが、ここに人間関係の軋轢を指しこむことで、話が真っ直ぐに進まない仕掛けとしてある。
 話が右往左往する(安定しない)仕掛けとして、この主人公の人間関係構築能力の欠如は機能しているし、その原因である父の性格の欠陥も物語のキーになっている。この二人が常識人であったならば、話はいたってシンプルだっただろう。
 主人公がロボにのる決断をするきっかけは、傷だらけの少女パイロットの姿であり、この辺は昔から使われる常套手段だけど、この少女パイロット、綾波のキャラクター造形の見事さもあって、この強引さを流し切ってしまう。
 あざとい。
 あざとすぎる。包帯で真っ白な少女ときたもんだ(筋肉少女帯)

 そして、ロボの発進シーケンス(アムロ行きまーすにくらべ格段に長い。マジンガーZやワンダバを想起させる)を、みっちり描いて、この話終了。


■余韻。
 これが15年前か。勝負をかけて作られた作品は、色褪せない。

 基本シーケンスは比較的1stガンダムと似ている。
 んで、ガンダムで言うと、アムロがガンダムに乗って、ガンダム立つか立たないかで1話終了なので、その分の時間は綿密な演出にまわされている。
 神は細部に宿るとはよく言ったもので、そのディティールのおかげで圧倒的な情報量を持つ。

 人間ドラマやキャラクターにまったく興味がもてない自分は、当時エヴァンゲをウルトラマンのような怪獣撃退モノとしてみていた。
 もともとエヴァンゲって、一話完結のボトルショウ話が多くて、謎解きとキャラへの興味を捨て去れば、単純な怪獣撃退モノとして楽しめる構造になっていた。(後半は残念ながらそういう見方を許してくれなかったが。)

 そんな風に偏った見方の自分ですら楽しめたのだから、この作品にねじ込まれた情報量は莫大で、それゆえ色んな人が、それぞれ自分の好みの箇所に引っかかったから、これほどの大ヒットになったのだろう。
 パチンコ屋でオバちゃんが「この赤い子(アスカ)はダメねぇ。」とか言うご時世だ。

 才能が物量背負って暴れてるんだもん。すげぇすげぇ。
 真似したいけど真似できません。 


エヴァンゲって書くとぐわんげみたいだね。

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