虹色ディップスイッチ―ファミコン業界クエスト (Login Books)
は、当時ログインに、ゆう坊の虹色ディップスイッチとして連載されており、自分も読んでいて大変感化された。
この頃のログインは、パソコン少年のバイブルであり、バカで中身の無い記事と大変有意義な記事が混沌としており、その中でもこの、虹色ディップスイッチとオールザットウルトラ科学 (Login Books)
、複数の作家が交代で書いていたSFショートショートは大変に面白かった。
話がそれたので堀井雄二に戻る。
堀井雄二自身がゲーム作家というより編集者であった為だと思うのだけど彼のゲームは「いかにユーザーフレンドリーにするか。」という事に常に意識が割かれている。
ドラゴンクエストは「海外やPCで人気のあったRPGというジャンルをファミコンユーザーに分かりやすく提供する」という姿勢で製作されており、それは彼がAppleのwizのヘビープレイヤーだったことも含め「RPGは面白い」>「しかし難しい」>「これを分かりやすく日本のユーザーに伝えれば大成功するハズだ」という「読み」と、「それをブレずに実行した手腕」が、本当に凄いなと思う。
ビッグネームである、鳥山明、すぎやまこういちの投入も含め「周知さえ上手くいけば絶対ヒットする」という自身がドラゴンクエストプロジェクトにはあったのだろう。
虹色ディップスイッチはそういう状況が推測できる文章が散見され大変面白い。ドラクエも3までは触れられている。
話を現在のゲームに移す。
今のゲームシーンは「ゲームは面白い」>「しかし難しい」>「これを分かりやすく簡易にすれば、ゲームから離れたユーザーを呼び戻し、成功するハズだ」という状況にあると思っている。
だからドラクエ9の方向は正しいと思うし、任天堂のエデュケーション系も正しいと思う。自分はFPSやTPS等のアメリカ産ゲームは面白いので、アレを分かりやすくするというのも残された道だと思うし、もっと初心に帰った、シンプルなルールのゲームも必要だと思っている。(この文章は「思う」だらけにならざるを得ず、みっともない)
大変困った事に、ゲームは進化し過ぎてしまったのだと思う。
ゲームの進化に置いて行かれた人たちはゲームをしないかといえばさにあらず、携帯電話でゲーム未満のものにゲーム以上の予算を突っ込んでいる。その方が分かりやすくて簡単だから。
これは、ゲーム業界人は心すべきことだと思う。
ゲームの二極化は激しくて。
1つは長時間ゲー
ゲームに人生をかけなきゃいけないようなゲーム。やたら時間のかかるMMORPGや、育成、練成に時間のかかるもの。
中古に売られることを回避したり、その時間がかかるが故にゲームに価値を持ち、アイテム課金などが成立する。
製作コストの高いゲームは全部長時間ゲーにならざるを得ない。
もう1つはヌルいゲー
mixiアプリなどSNS系ゲームで有名になったけど、ゲームとして面白いわけではなく中毒性やコミュニティによって持続され、広告収入や、アイテム課金でお金をつかうもの。ブラウザーゲーム。
製作コストが比較的低く「ゲームとして遊ばれていないので」絵だけ挿げ替えたり、コミュニティを替えて同じものを公開したりと、ゲームの中身以外での勝負になりやすい。
この2つ以外は、ファンアイテム、コレクターアイテムぐらいでしか商売として成り立たせるのが難しく、ゲームのジャンルの幅が大変偏ってきている。
最近web屋がゲーム屋に乗り換えているけど、これ自体が「ゲームで稼ぐのにゲーム屋は不要」という事実を示していて。おいおい本当にどうすんだよ。という有様だったりする。
自分はゲームシーンが盛り上がればそれが否ゲームでもいいと思っているけど、いわゆるゲームらしいゲームが商売にならなくなって消えてしまうのは、ゲーマーとして悲しいものが有る。
良貨が悪貨に駆逐される様はいろいろなところで見てきたし、今あるゲームらしいゲームも良貨というにはちょっと小首を傾げてしまうけれども。
ゲーム業界の隅っこで口に糊する身としては、せめて俺の好きだったゲームたちの居場所が残るように色々考えたい。
「どう面白い」より「どう稼ぐ」ばかりがクローズアップされる状況は、プレイヤーにとっても辛過ぎる。
この頃のログインは、パソコン少年のバイブルであり、バカで中身の無い記事と大変有意義な記事が混沌としており、その中でもこの、虹色ディップスイッチとオールザットウルトラ科学 (Login Books)
話がそれたので堀井雄二に戻る。
堀井雄二自身がゲーム作家というより編集者であった為だと思うのだけど彼のゲームは「いかにユーザーフレンドリーにするか。」という事に常に意識が割かれている。
ドラゴンクエストは「海外やPCで人気のあったRPGというジャンルをファミコンユーザーに分かりやすく提供する」という姿勢で製作されており、それは彼がAppleのwizのヘビープレイヤーだったことも含め「RPGは面白い」>「しかし難しい」>「これを分かりやすく日本のユーザーに伝えれば大成功するハズだ」という「読み」と、「それをブレずに実行した手腕」が、本当に凄いなと思う。
ビッグネームである、鳥山明、すぎやまこういちの投入も含め「周知さえ上手くいけば絶対ヒットする」という自身がドラゴンクエストプロジェクトにはあったのだろう。
虹色ディップスイッチはそういう状況が推測できる文章が散見され大変面白い。ドラクエも3までは触れられている。
話を現在のゲームに移す。
今のゲームシーンは「ゲームは面白い」>「しかし難しい」>「これを分かりやすく簡易にすれば、ゲームから離れたユーザーを呼び戻し、成功するハズだ」という状況にあると思っている。
だからドラクエ9の方向は正しいと思うし、任天堂のエデュケーション系も正しいと思う。自分はFPSやTPS等のアメリカ産ゲームは面白いので、アレを分かりやすくするというのも残された道だと思うし、もっと初心に帰った、シンプルなルールのゲームも必要だと思っている。(この文章は「思う」だらけにならざるを得ず、みっともない)
大変困った事に、ゲームは進化し過ぎてしまったのだと思う。
ゲームの進化に置いて行かれた人たちはゲームをしないかといえばさにあらず、携帯電話でゲーム未満のものにゲーム以上の予算を突っ込んでいる。その方が分かりやすくて簡単だから。
これは、ゲーム業界人は心すべきことだと思う。
ゲームの二極化は激しくて。
1つは長時間ゲー
ゲームに人生をかけなきゃいけないようなゲーム。やたら時間のかかるMMORPGや、育成、練成に時間のかかるもの。
中古に売られることを回避したり、その時間がかかるが故にゲームに価値を持ち、アイテム課金などが成立する。
製作コストの高いゲームは全部長時間ゲーにならざるを得ない。
もう1つはヌルいゲー
mixiアプリなどSNS系ゲームで有名になったけど、ゲームとして面白いわけではなく中毒性やコミュニティによって持続され、広告収入や、アイテム課金でお金をつかうもの。ブラウザーゲーム。
製作コストが比較的低く「ゲームとして遊ばれていないので」絵だけ挿げ替えたり、コミュニティを替えて同じものを公開したりと、ゲームの中身以外での勝負になりやすい。
この2つ以外は、ファンアイテム、コレクターアイテムぐらいでしか商売として成り立たせるのが難しく、ゲームのジャンルの幅が大変偏ってきている。
最近web屋がゲーム屋に乗り換えているけど、これ自体が「ゲームで稼ぐのにゲーム屋は不要」という事実を示していて。おいおい本当にどうすんだよ。という有様だったりする。
自分はゲームシーンが盛り上がればそれが否ゲームでもいいと思っているけど、いわゆるゲームらしいゲームが商売にならなくなって消えてしまうのは、ゲーマーとして悲しいものが有る。
良貨が悪貨に駆逐される様はいろいろなところで見てきたし、今あるゲームらしいゲームも良貨というにはちょっと小首を傾げてしまうけれども。
ゲーム業界の隅っこで口に糊する身としては、せめて俺の好きだったゲームたちの居場所が残るように色々考えたい。
「どう面白い」より「どう稼ぐ」ばかりがクローズアップされる状況は、プレイヤーにとっても辛過ぎる。
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